犬の下痢が治らない。犬の下痢が続く原因と対処法【子犬では命の危険も】

犬のウンチの状態は健康のバロメーターの一つですが、下痢は非常によく見られる症状です。

愛犬が下痢をした時、家で少し様子を見てよいのかそれともすぐに病院に連れて行くべきなのか悩んでしまう方も多いと思います。

今回は犬が下痢を起こす原因や、下痢をしてしまった場合の対処法などを詳しく解説します。

愛犬の下痢が治らず慢性的になって心配している方もいると思います。

正しい知識を身につけて対処しましょう。

愛犬の下痢が続き病院に

私の愛犬が家やってきて間もない頃(生後4ヶ月くらい)、下痢が続いたことがありました。

はじめは軟便気味になり、徐々に水っぽい下痢をするようになったのです。

犬は環境変化のストレスでお腹をこわすことが多いということもあり、しばらく様子をみても大丈夫かな?と思っていました。

はじめは下痢だけでしたが、そのうち嘔吐もあり元気がなくなっていきました。

そして下痢が2日目にも続き、水も飲まなくなってしまったので病院に連れていきました。

検査の結果「カンピロバクター症」と診断されたのです。

カンピロバクター症は子犬でよくある感染症の一つです。

獣医の説明では、ペットショップで感染していて、うちに来た時に環境変化のストレスで免疫が低下して発症したのではないかということでした。

幸い脱水も起こしていなかったので、点滴などはしなくても大丈夫で、抗生物質を貰って帰宅しました。

ちなみにカンピロバクターは便に付着した菌に触れることで、子供やお年寄りなど免疫力が弱い人に感染する可能性があります。

犬が菌のついたトイレや床をなめて再び感染することもあるので十分に除菌するように言われました。

ちょうどうちには病院や飲食店、レストランでも使っているけっこう強力な消臭・除菌スプレーがあり、それを使ってココたんのトイレ周りやココたんがあるいた床を徹底的に掃除しました。

ココたんですが、お薬を2日ほど飲んだら徐々に下痢は収まり、一週間もするとすっかり元気になりました。

今振り返ると、「犬はストレスで下痢をすることもある」という思い込みで様子をみましたが、もっと早く病院に行けば良かったと思っています。

→小型犬や子犬の下痢は命の危険も!

犬の下痢とは?

腸は水分の分泌と吸収を繰り返して、便を一定の水分量になるよう調整するのですが、このバランスが崩れると水分の多い便、つまり下痢になってしまいます。

どうして便の水分量が増える?

腸の中に水分の分泌を増やすような刺激物が入ったり、腸の運動が活発になりすぎることで消化物が腸を早く通過して、腸内で水分を十分に吸収できなくなってしまうことなどがあります。

どのくらい水分を含んでいるかによって、軟らかい「軟便」、泥のような「泥状便」、水のような「水様便」などに分けられます。

また、腸は小腸と大腸の2つに分けられおり、このどちらに異常があるかによって、どのような下痢になるのかが変わってきます。

小腸性下痢

小腸は食べ物を消化し、体に必要な栄養分を吸収する役割を持っています。

小腸に異常があった時に起こるものを小腸性下痢と言います。

小腸性下痢は1回の便の量は多くなりますが、便の回数あまり変わらないことが多いです。

長引くと必要な栄養分を吸収する働きが鈍くなるので、体重が減ってきてしまうのも小腸性下痢の特徴です。

小腸で出血があると便の色が黒っぽくなります。

大腸性下痢

大腸には体に必要な水分を再吸収する働きがあります。

大腸の異常で起こる下痢を大腸性下痢と言います。

少量の便を何回もして、人で言えば“トイレから出られない状態”になるのは大腸性が疑われます。(排便の姿勢をとっても便が出ない「しぶり」が見られることもあります。)

便の形は軟便で粘液が混ざることが多く、体重の減少などはあまり起こりません。

大腸で出血がある場合には明るい赤色の血便が見られます。

犬が下痢をする原因は?

犬が下痢をしているからといって、必ず病気というわけではありません。

いつもと違うものを食べたり、体が冷えたりして一過性の下痢になるのは正常な反応です。

また下痢は体質的によることも多く、頻繁になるワンちゃん少なくないのです。

しかし、中には命に関わる病気が潜んでいることもあるので注意が必要です。

下痢を引き起こす原因はたくさんありますが、代表的な原因には、以下のようなものがあります。

危険度の少ない下痢

・ドッグフードの種類が変わった

・食べ過ぎ

・疲れやストレス

・腸内環境の乱れ

注意の必要な下痢

・散歩中の雑草や落ち葉、食べ物の拾い食い

・寄生虫、細菌、ウイルスなどの感染症

・アレルギー

ココたん
雑草や落ち葉などの拾い食いには注意しましょう。

食物アレルギーでお腹がゆるくなることもあります。

すぐに病院に連れていく必要がある下痢

・除草剤や毒性のある物質の誤食、誤飲

・膵炎(すいえん)、胃腸炎、ガンなどの病気

・子犬の感染症

ココたん
子犬の感染症は命の危険もあります。

もう少し詳しく見ていきましょう。

スポンサーリンク

トイプードルなどの小型犬や子犬の下痢は命の危険も!

ペット保険会社、日本アニマル倶楽部が2017年に発表した子犬(0歳)の死亡原因のトップは感染症・寄生虫でした。

また、同じくペット保険会社アニコムが発表した2008年4月~2015年8月のデータでは、子犬(0歳)のトイ・プードルが死亡前に嘔吐/下痢等の消化器症状・胃腸炎を発症していた子が多

数でした。(健康寿命延伸への取り組み トイ・プードル

子犬や高齢犬の場合寄生虫・感染症は、下痢や貧血、体重減少など重症化しやすくなります。

特にトイ・プードルのような小型犬の場合は身体が小さいため、嘔吐や下痢で必要な体液が失われ致命的になることもあります。

ココたん
子犬や高齢犬の場合は「少し様子をみてから」と悠長なことは言わず、すぐに病院にいきましょう。

愛犬の下痢で病院にいくタイミング

明らかに原因があり、一過性で元気な場合は様子見でも

ドッグフードを切り替えたタイミングやストレスによる一時的な下痢の場合は、元気そうにしていることが多いです。

他に症状もなく、いつもと変わらない様子で食欲もある場合は安静にして様子を見ても大丈夫です。

ただし子犬や高齢犬などの体力のないワンちゃんや、下痢が2日以上続ような時はすぐに病院に行ってください。

下痢と嘔吐が同時にある、血便が混じっている場合はすぐに病院へ

下痢と嘔吐が同時にみられる場合には、脱水を起こしてしまう可能性があるので、早めの対処が重要です。

胃腸炎や膵炎などの炎症を起こしてれば熱が出ることもあります。

嘔吐、熱、下痢に血が混ざっている場合や元気がなくグッタリしている場合にはすぐに病院に連れて行ってください。

下痢で病院に行く時の注意

下痢の様子や回数、嘔吐のタイミング、どのような吐物だったかなどを記録して、獣医師に報告すると診断の手がかりになります。

また、便の一部をとっておくと、動物病院に行った時にスムーズに検便してもらえます。

病院へ行く時には、ペットシーツ、アルミホイルでもラップでも構わないので、くるんで乾かないようにして持っていきましょう。

愛犬が下痢の時に家で出来るケア

下痢の時には、基本的に食事を抜き、与えるのは水だけにして、おなかの中を一度空にした方が落ち着きます。

ただし、胃が空になると胃液を吐いてしまうワンちゃんの場合は、細かくしたりふやかしたドッグフードを少量のみ与えてください。

下痢が続いている場合は、脱水に注意が必要です。

脱水予防には、水を頻繁に飲ませる必要があります。

吸収率の良い補水液も市販されていますが、いつもと違う水で警戒して飲んでくれないワンちゃんもいます。

新鮮な水をマメに入れ替えると、たくさん飲んでくれることが多いです。

犬の脱水の見分け方背中の皮膚を引っぱってみて、皮膚がすぐに戻れば正常。

ゆっくり、じわーっとスローモーションで戻るときは脱水している可能性があります。

腸内環境の悪化して慢性的に下痢になることも

下痢をしやすい体質のワンちゃんは腸内環境のバランスが乱れている可能性があります。

腸内環境には栄養バランスの良い食事とストレスが影響します。

食事にはお肉やお魚といった上質な動物性たんぱく質と、適度な食物繊維、発酵食品、乳酸菌、オリゴ糖などの善玉菌を増やす食材を取り入れましょう。

腸内環境の改善に配慮したドッグフードやサプリを併用すると効果的です。

犬のお腹を考えた商品はいくつかありますが、根本的に改善するには療法食である犬心 消化器ケアがおすすめです。

軽い下痢~軟便の場合はサプリで様子をみるのも一つの手段です。

サプリで評判が非常に高いのがaikona(あいこな)です。

食事以外ではストレスが大きく影響します。

ストレスは腸内環境を悪化させ、免疫力を低下させる大きな原因です。

日頃の生活でワンちゃんにストレスがかかっていないか見直してみましょう。

【犬がストレスを感じること】

・お留守番の時間が長すぎる

・テレビの音や外の音がうるさい

・しつけが厳しすぎる

・家族の喧嘩が多い、仲が悪い

・構いすぎる、ベタベタしすぎる

・過度な運動

・家族の死

・新しい家族が増える(結婚、出産、新しい犬など)

ココたん

可愛いあまり、構いすぎて逆にストレスになることもあります。

安心できる環境で犬が独りのんびりできる時間も大切ですね。

スポンサーリンク



病院に行っても下痢が治らない場合は違う病院へ

病院に行って一般的な下痢の治療をしても治らない場合は、診断と治療が難しい病気の可能性や消化器以外の病気の場合も考えられます。

3週間くらい治療して改善が見られない時は、消化器の病気に詳しい専門の獣医師の病院に変えたほうがいいです。

犬の病気は人間の病気よりも進行が早いです。

症状が改善しなかったり治療方針や説明に納得ができない時には、病院を変える判断を早急にすることも必要です。

2次感染を防ぐ

犬の便から人にうつる主な感染症

病名 人に感染した時の主な症状
エキノコックス症 感染して5~10年は無症状で自覚症状はなく、

数年、数十年後に肝腫大、腹痛、

肝機能障害などを起こす。

放置すると90%以上が死亡する。

サルモネラ症 発熱や下痢、嘔吐 まれに菌血症、敗血症を起こし

ひどい場合は死に至る。

犬ブルセラ症 下痢・嘔吐、まれに脳炎、髄膜炎、心内膜炎や

骨髄炎を起こす。

回虫症(トキソカラ症) 虫が侵入した肝臓、脳、目などに障害を起こす。
カンピロバクター症 2日から1週間の潜伏期間を経て頭痛、発熱があり、

その後下痢、嘔吐など腸炎の症状が現れる。

ジアルジア症 1~2週間の潜伏期間を経て下痢、水様便、食欲不振、

悪心、腹痛など。

下痢の後始末は素手で行わない

犬が下痢をする時は何らかの寄生虫や感染症の可能性もあります。

後始末をするときはビニール手袋などを使いましょう。

また犬が水のような下痢を勢いよくすると、肉眼では見えなくても広範囲に飛び散っている場合もありますので注意してください。

確実に除菌できるスプレーできれいに後始末をして、手洗いも十分に行い2次感染を防ぎましょう。

こちらの記事でも詳しく説明しています。

⇒【犬の嘔吐物や下痢の処理方法】飼い主にもうつる怖い感染症と対策法

[ad]

まとめ

犬の下痢は嘔吐と並んでよく見られる症状です。

でも「よくあることだから」と油断していると命の危険もあることを忘れてはいけません。

甘く見ないで早めに病院にいくことをおすすめします。

こちらも合わせてご覧ください

⇒【犬が吐いた】病院に行ったほうがいい?犬が嘔吐する原因と対処法

⇒【犬の嘔吐物や下痢の処理方法】飼い主にもうつる怖い感染症と対策法

スポンサーリンク

シェアする

フォローする


ページトップ