『犬がほぼ黒目の理由』白目が見えるのは異常?白目が赤いけど大丈夫?

犬は白目があまりなくてほとんどが黒目です。

どうして犬は黒目がちなんでしょうか?

このページでは、

・犬の目がほぼ黒目の理由

・時々白目が見える原因

・犬なのにクジラ目とは?

・犬の白目がいつも見えるのは病気?

・犬の目が赤くなる異常

・犬の目に起こりやすい病気

についてまとめました。

● すぐに見たい所があれば下の目次[表示]から選んでください。

白目が露出しているのは人間だけ?

白目 ⇒ 解剖学的には強膜(きょうまく)と言います。

強膜は目を衝撃から保護したり、眼球の形を維持する役目を持っています。

人間以外の動物にも強膜はあるのですが、奥まっていて露出していることは殆どありません。

露出していても体毛に近い色で、周りから目立ちにくくなっています。

トラとやライオンも白目じゃなくて、体に近い色がついてますよね。

白目があると敵に動きがばれるから

オオカミを祖先に持つ犬たちも、元々は自然界で生きる野生動物です。

弱肉強食の世界では、相手に動きを悟られるのは命取りになります。

白目が露出していると目の動きが目立ってしまい、

「あっちに逃げようとしている」

「こっちを狙っている」

と相手にバレてしまいます。

敵に気付かれにくいように、黒目がち、あるいは体の色に近い色がついているんです。

かつては人間も黒目だけだった

320万年前の人類の祖先と考えられている「ルーシー」の復元像

画像出典:ナショナルジオグラフィック

大昔、まだ野生動物の中で暮らしていた人間の祖先も白目は露出していなかったと考えられています。

その後人類は進化し集団で狩りをするようになります。

うまく狩猟するにはお互いにコミュニケーションをとる必要があり、その際に大きな声や動作では敵にバレてしまいます。

そこでアイコンタクトができるように白目が露出する進化をとげたと言われています。

犬のクジラ目とは?

そんな黒目がちなワンちゃんも白目を見せる時があります。

緊張で顔の筋肉が硬直し、目しか動かせない時に白目が見えるのです。

これは犬のストレスサインとされており、海外ではクジラ目(Whale Eye)と呼ばれています。

クジラ目は、無理やり抱っこされた時や気分がのらない時などに見られることがあります。

「今はそんな気分じゃないんだけど…」という感じですね。

クジラ目になっていたらこんな気分かもしれない

「あーしろ、こーしろってうるさいな~、ちょっと休ませてよ~」

「眠いのにボール取りに行きたくないよ~」

「今日は暑いから散歩行きたくないな~」

「あ~あ、なんでも10円で買えたらなあ~」

もしも愛犬がストレスを感じているようだったら、構い過ぎずに少しそっとしてあげましょう。

※白目を見せるのは、必ずしもストレスがある時だけとは限りません。

⇧つまみ食いをしたのにとぼけている柴犬

人間と同じように眼の動きで感情を表すこともあります。

「目は口程に物を言う」ですね。

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犬の目の異常や病気

獣医

「犬の白目が見えている」

「犬の白目が赤い」

「犬の黒目が白くなったり赤い点ができている」

などの症状があって心配している方は多いのではないでしょうか。

ここでは犬によく見られる目の病気についてまとめました。

● 犬によく見られる眼の症状

・眼が赤い(充血している)

・眼が白っぽくなってきた(濁ってきた)

・涙が多い、めやにが多い

・眼をショボショボさせている

・眼球が大きくなってきた

・前足で眼を痛そうに触っている

・痛そうにして瞼(まぶた)が閉じれない

・眼が見えずらそう

…など。

獣医では比較的多くみられる症状について詳しく説明してきます。

犬の白目がいつも見えている

犬の白目がいつも見えている場合、大きく2つの原因があります。

犬の斜視

犬によって内側の白目の部分が多く、黒目が少し外側に向いていることがあります。

「斜視」と呼ばれる状態では、真っすぐ向いていても片目(あるいは両目とも)が内側や外側、上下や斜めを向くので白目の部分が見えます。

斜視はブルドッグ、パグ、チワワなどの犬種で多く見られます。

斜視の原因には、

・先天性のもの(生まれつきのもの)

・眼を動かす神経の異常(動眼神経)

・水頭症

・脳腫瘍

などがあります。

そのほとんどは、特に治療の必要ないもので、普段の生活に問題がなければ様子を見るだけで大丈夫です。

斜視があって、

・歩きにくそうにしている

・家具や扉にぶつかる

・ごはんを食べずらそうにしている

などの症状が見られたら、病気の可能性もあるので病院に相談してください。

手術で斜視自体を治す方法もありますが、先天的な外斜視の場合、手術で視軸を正常な状態に戻すことで、かえって視力の異常をまねく事も多いため、通常は手術は行なわれません。

生活に支障をきたすほどの視軸のズレがある場合のみ手術が適応されます。

犬の瞬膜

人間は、上まぶたと下まぶたの2つしかありませんが、犬や猫は、両目の目頭から出てくる、白く薄い膜状のまぶたがあり、それを『瞬膜(しゅんまく)』と呼びます。

本来であれば目が開いている状態では瞬膜は隠れていますが、犬の個体差によっては見えていることがあり、斜視と勘違いされることが多いです。

瞬膜は目の角膜を保護したり、目が乾燥しないように目玉全体に涙をいきわたらせる役割があります。

瞬膜が見えていても、目玉の向きは正常で、視覚に異常がないことがほとんどですので問題はありませんが、あまり極端に瞬膜が見えると目の病気にかかりやすくなる場合もあります。

瞬膜によく起きる病気がチェリーアイです。

犬のチェリーアイ

チェリーアイはその名の通り、瞬膜がサクランボのように赤く腫れてしまう病気です。

瞬膜の裏の涙を分泌する瞬膜線が炎症して赤く腫れてしまいます。

原因ははっきりわかっていませんが、先天性、アレルギー、ケガなどでも起きます。

先天的にチェリーアイになりやすい犬種は、ボストンテリア、パグ、フレンチブルドッグ、トイプードルなどです。

チェリーアイの症状は、

・目をこする

・まばたきが多い

・涙が多い

・目やにが出る

・赤く充血する

などです。

状態が軽い場合は、目薬や飲み薬で症状をおさえます。

瞬膜腺が大きく飛び出していたり、あまりに症状がひどくて生活に支障をきたしている場合は手術による治療もあります。

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犬の白目が赤い

犬の白目が赤く充血するのはよくあることですが、重大な病気の初期症状の場合もあるので注意が必要です。

一過性であまり心配がないもの

・遊んだり走り回ったりして興奮による充血

・ゴミやホコリでによる一時的な充血

・乾燥による一時的な充血

・寝不足   …など

他にもアレルギーで目が充血することも多いです。

一過性で治るものは大きな問題ありませんが、しばらくしても赤みや充血がおさまらない場合は視力の低下を引き起こす重大な病気の可能性があります。

必ず病院でみてもらいましょう。

犬の白目が赤くなる症状の病気

・緑内障

・眼瞼炎

・結膜炎

・角膜炎

・強膜炎

・前部ぶどう膜炎

・結膜下出血

この中でもよく見らるのが結膜炎です。

結膜は眼球を保護し、また眼球を潤滑するために涙と水分をいきわたらせるなど、重要な役割を果たしています。

その結膜が炎症するのが結膜炎です。

結膜炎のに原因は、

・目にホコリやゴミ、毛などの異物が入る

・シャンプーなどの薬品による化学的な刺激

・細菌やウイルス、寄生虫による感染

・アレルギー

・まつ毛が目に当たる

・犬が目を強くこすって傷がついた

・ぶつかったり、刺さることによる目の外傷

・ドライアイ

などです。

目の周りに長い毛が生えている犬や、目が大きな犬は、目に刺激が入りやすいので注意してください。

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犬の黒目に白い濁りや赤い点がある

愛犬の眼が白く濁っていたら白内障、赤くなっていたら角膜潰瘍などの病気の可能性がありますので、すぐに病院で診てもらいましょう。

目が白く濁ったり黒目が赤くなる病気

角膜潰瘍

角膜潰瘍は犬の目の病気の中でもよくみられる疾患です。

眼の表面の角膜に傷が出来ることで、痛みや炎症が起こります。

傷口を放っておくと、細菌感染や傷の慢性化などで治療が困難になってしまうため、早期発見と適切な治療が大切になります。

(症状)

・眼が赤い、充血している

・眼をショボショボさせる

・前足で眼を触る

・眼の表面が白い、凹んでいる など

(原因)

・外傷

遊んでいるときや散歩中に目をぶつける、犬同士のけんか、自分の爪でひっかいてしまうなど。

・機械的な刺激

まつげが内側に向かって生えていて目に入る、目にゴミなどが入る、まぶたが目の内側に入ってしまうなどが原因です。

・化学物質

シャンプーやリンスなどの刺激が原因になります。

・乾燥

何らかの原因で目の表面の水分(涙)が少なくなってしまうことを乾性角結膜炎といい、それが角膜潰瘍に発展してしまうことがあります。

実は乾性角結膜炎になる犬は多くいます。

緑内障

何らかの原因で眼圧が高くなってしまい、視力が障害を受ける病気です。眼圧の上昇が長く続くと失明することもあります。

(症状)

・ひどく充血している

・眼をショボショボさせる

・涙が多い

・片方の目だけ大きくなっている など

白内障

眼の中の水晶体(レンズの部分)が白く濁る病気です。水晶体が濁ると光の透過性が悪くなり、眼が見えにくくなります。

症状が進行すると失明することもあります。

(症状)

・眼が白っぽくなっている

・歩くと物にぶつかる

・散歩に行きたがらない

・ご飯の場所がわかりにくい など

眼瞼腫瘍

まぶたにできる「できもの」です。

犬の眼瞼の腫瘍は約80%が良性腫瘍であるといわれいます。腫瘍が大きくなると眼の角膜を刺激し、炎症や色素沈着を引き起こすこともあります。

悪性腫瘍の場合ではどんどん広がっていき、失明や命を落とすこともあります。

(症状)

・眼のふちや瞼(まぶた)にできものがある

・涙やめやにが多くなった

・眼が充血している など

ドライアイ

涙の量が少なくなることや、涙の質が悪くなることで、眼が乾いてしまう病気です。

眼が乾くと眼球が傷付きやすくなるため、視覚障害や失明を起こすこともあります。

(症状)

・眼の表面が乾いている

・眼の光沢(ツヤ)が無い

・めやにが多い

・眼が充血している

犬はもともと嗅覚が非常に優れています。

そのため視力が低下しても、普通通りに生活できてしまうことが多いため、眼の異常に気付かない場合があります。

病気の発見が遅れると視力低下が進んだり、最悪の場合は失明になってしまいます。

時々眼の色や大きさ、涙の量などをチェックして、異常を感じたら病院に相談しましょう。

犬の視力が低下したらどうなる?

老眼鏡をかけた犬

犬は元々視力だけに頼って生活しているわけではありません。

仮に視力を失ったとしても歩けなくなったりすることはないんです。

とは言っても視力が低下すると障害物にぶつかったり、怖がりになったりすることがよくあります。

そのような状態になったら可哀そうですよね。

ですのでなるべく視力が低下しないように日頃のケアが大切になります。

高齢の犬によく起こる白内障の原因の1つとして酸化ストレスが挙げられます。

酸化ストレスから愛犬の身を守るにはビタミンC、E、アントシアニン、アスタキサンチン、ミネラルなどの抗酸化物質を含む栄養が重要になります。

・抗酸化成分が入ったドッグフードやサプリを与える

・適度な運動(散歩)や遊びでストレスを発散させる

・ほこり、直射日光、排気ガスなどの刺激を避ける

…などを気を付けて、愛犬の眼を酸化ストレスから守ってあげましょう。

ドッグフードを保管するときは空気が入らないようによく密閉して、なるべく早めに使い切るのも大事です。

愛犬の眼をケアするサプリには以下のものがあります。

・犬用アイケアサプリメント「毎日愛眼」

・犬用アイケアサプリ「gelee WAN」 

どちらも国産でお試し品があるので安心して試すことができます。

愛犬と見つめ合うことで癒されることが判明!

こちらを見つめる犬

みなさんはオキシトシンというホルモンをご存じですか?

そうです、「幸せホルモン」「癒やしホルモン」などとも呼ばれる脳内物質です。

幸せな気分になれたり、癒されるならたくさん分泌させたいですよね!

なんと、愛犬と見つめ合うことでオキシトシンが増えることが判明しました。

犬が飼い主を見つめ、飼い主がそれに応じてハグしてやったり触れ合あったりすることで、お互いの体内でオキシトシンが増えるという研究結果が報告されています。

30組の犬と飼い主に実験室で30分間過ごしてもらい、この前後で、犬と飼い主のオキシトシンの変化を調べるという実験です。

犬によく見つめられた飼い主8人は、見つめられる時間が短かった22人と比べてオキシトシンの濃度が大きく上昇し、飼い主の犬に対するボディータッチの時間が長いほど、犬のオキシトシンの濃度は上がっていたということです。

日頃からたくさん見つめ合っていれば、癒し効果もあって、眼の異常をチェックすることもできるので一石二鳥ですね!

こちらもあわせてご覧ください

→【犬の歯磨きのやり方】歯磨きのコツや頻度は?歯周病で歯が全部抜ける?

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