犬の避妊手術はどうやるの?方法・費用・メリット・リスク・実際の流れ

今回は犬の避妊手術についてご紹介します。

おおまかな流れメス犬の避妊手術は全身麻酔をかけて行います。

開腹手術(お腹を切る)で卵巣または卵巣と子宮の両方を摘出します。

手術時間は1~2時間ですが、その後の経過を観察するために病院に1泊します。(日帰りの病院もあります。)

まずは具体的なスケジュール例から見てみましょう。

ココたんも避妊手術は経験済みです。

→【体験記録】犬の避妊手術の流れ・費用・その後の経過

具体的なスケジュール

【予約】

かかりつけの獣医さんで適切な時期を決めて予約をとります。

混みあっている時期もありますので予約確認は早めにしたほうがいいです。

【術前検査】

手術当日かもしくはその前に、健康体かどうか、全身麻酔をかけても問題がない体かどうかをチェックします。問診・触診・聴診などの身体検査のほか、血液検査・レントゲン検査・超音波検査・尿検査などを行うこともあります。

【手術前日】

当日は全身麻酔をかけるので、フードは手術前日の夜までです。(水は当日の朝までOKの場合も)

【手術当日】

全身麻酔をかける前になにか食べてしまうと、食べ物や唾液、胃液などが気管に入ってしまう可能性があるので、間違えて与えてしまった場合は必ず獣医さんに伝えてください。

その場合は手術延期になることもあります。

手術自体は1~2時間で終了します。

手術が終わったら傷口の消毒をし、麻酔から覚めるのを待ちます。

麻酔から覚めた後も経過を観察するため、そのまま病院で一晩過ごします。

(日帰りの病院もあり)

犬が傷口をなめないようにエリザベスカラーやエリザベスウエア(術後服)装着しています。

【手術翌日】

ワンちゃんを家に連れて帰ることができます。傷口が開かないように帰宅後は激しい運動を避けます。

傷口が開いたりしている場合は、すぐに獣医さんに連絡してください。

くれぐれもエリザベスカラーやエリザベスウエア(術後服)をはずしたり、脱がしたりしないようにしましょう。

【抜糸】

術後、1週間程度で抜糸となります。

傷口が問題なければ無事終了となります。

そもそも避妊手術はやったほうがいいの?

避妊手術を受けさせるメリット

一番大きなメリットは望まない妊娠を防げることです。

いくら注意していても、ちょっとした隙に交尾をして、子供を産んでしまうということもあります。

避妊手術をすれば確実に防止きます。それ以外にも以下のようなものがあります。

メス特有の病気になる確率を減らせる

避妊手術をすると、メス特有の病気にかかりにくくなるというデータがあります。

代表的なものは以下の通りです。

・乳腺腫瘍

犬の腫瘍の中でも最も発生が多く、乳腺腫瘍のうち、約50%が悪性であると言われています。

外科手術以外に有効な治療方法がなく、予防的な観点から、避妊手術が進められています。

(防げる確率は次の項目に詳しく書いてあります)

・子宮蓄膿症

子宮に膿がたまってしまう病気です。発情中の子宮が炎症を起こし、そこに細菌感染が併発することで発症すると言われています。

子宮から膿が漏れ出ると腹膜炎など命に関わる状況になることもあるため、発症した場合は緊急的な対応が必要な病気です。

・卵巣腫瘍、卵巣のう腫などの卵巣疾患

発情時のストレスがなくなる

発情時には、異性の動物が気になって行動が落ち着かなくなり、かなりのストレスがかかります。

中には発情の時期に体調を崩してしまうワンちゃんもいます。

→犬の発情期、ヒートについて

避妊手術によって、こういった発情中のストレスを減らすことができます。

発情期中の飼い主のストレスもなくなる

発情期の前に8日間ほど出血が見られます。

(個体差がありますが)少量垂れる程度の出血ですがとはいえ、家具や床を汚してしまうこともあります。

血が垂れたらその都度ふき取っていくのはけっこうな手間に。

避妊手術を受けると飼い主さんもストレスからも解放されます。

避妊手術を受けることのデメリット

あとから「やっぱりこの犬の子どもが欲しかった」と思っても2度と妊娠、出産することはできません。

また避妊手術にともなうリスクもあります。

全身麻酔で開腹手術を行うため、特に高齢の場合や何か疾患がある場合には、麻酔のリスクも上昇します。

避妊手術はいつやればいい?

獣医さんによって「1回目のヒートの前」「1回目のヒートが終わってから」「どちらでもよい」と意見が分かれるところです。

現在では、生まれてから、最初に発情が来る前に避妊手術をすると、乳腺腫瘍の発生率が下がるという理由から、「1回目のヒートが来る前」を推奨されることが多いです。

初回発情前に避妊手術を行った場合は、99.95%という高い確率で発症を防ぐことができます。

1回目の発情を迎えてしまってから手術をした場合、予防できる確率は92~94%へと落ちます。

さらに2回目の発情を迎えてしまったあとに手術をした場合は74%と減っていきます。

3回目の発情後以降の手術ではその発生率の低下は認められていません。

それなら早いほどいいって訳でもなく、体の機能や体力的に麻酔・手術に耐えられるようになってからです。

だいたい生後5ヶ月以降~ヒートが来る前の期間が一般的です。

もしヒート期間に入った場合は、子宮や卵巣が少し腫れていたり、乳腺が張ったりしていて、手術で出血量が多くなるリスクがあります。

獣医さんによっては「特に問題ない」とする場合もありますが、ヒートが終わってからの手術になる場合が多いです。

避妊手術はどうやるの?

まず事前に手術を行える健康状態か、麻酔や縫合の糸に対するアレルギーはないかなどの検査します。

健康状態が確認できれば手術になります。

手術は全身に麻酔をかけ、電図、血圧、呼吸、血液の状態などを確認できる各モニターを装着して行います。

避妊手術の方法には卵巣のみの摘出術と、卵巣・子宮の両方の摘出術があります。

病院、獣医さんによってどちらの方法で行うかは違います。それぞれメリット、デメリットがあるので心配な方は事前に説明を受けてください。

手術のリスクは?

100%安全な手術はありません。

麻酔から醒めないリスク

犬の麻酔が原因とされる死亡率は健康体の場合、全身麻酔では0.18%。

避妊手術や去勢手術など健康体での全身麻酔の場合は、1,000~2,000頭に1頭の割合です。

合併症のリスク

犬が傷口をなめてしまうことによる化膿や炎症のリスクがあります。

エリザベスカラーの装着や、エリザベスウエア(術後服)を着せたりして、傷口をなめさせないようにします。

その他のリスクは?

尿失禁

避妊手術との関連性は証明されていませんが、ごくまれに避妊手術をした大型のメス犬に尿失禁が起こる可能性があります。

太りやすくなる

避妊手術をすると繁殖のために使うはずのエネルギー消費が不要になります。

手術前の食事量と同じ量を食べていると、太ってしまうことがあります。

→避妊手術をすると太りやすくなる!?

→避妊・去勢手術をした犬におすすめのドッグフード

費用はどのくらいかかる?

病院によってバラバラです。

犬の大きさ、体重によっても違いますし、一泊するのか、日帰り手術かでも違います。

小型犬なら20,000円位から、

大型犬だと40,000~50,000円前後のところが多いようです。

(正確な費用は病院に問い合わせてください)

犬の避妊手術はメリット・デメリットを知りよく考えて決めよう

  • 避妊手術を受けるとメリット、デメリットがある
  • 手術自体にもリスクがある
  • 100%安全というものはない
  • よく考えて決めなければならないが、あまり遅くなるとメリットが少なくなる
ココたん
健康な犬にメスをいれるのはかわいそうな気もするけど、それで病気になる確率が減るのも事実。

よく考えて決めてあげてください。 

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