犬のヒート期間の症状と対処法。散歩やシャンプーはしてもいいの?

メス犬の生理期間をヒートと呼びます。

正確には発情期のことを言い、多くの犬の場合年に2回あります。

発情期には望まない妊娠を防ぐためにもオス犬との接触に注意が必要なのはもちろん、精神的に不安定になったり、体調を崩すなどナーバスになることが多いので注意が必要です。

今回はヒート期間に見られる症状や病気、注意すること、対応方法などを紹介します。

※私の愛犬ココたんも、ちょうど生後7ヶ月で初ヒートになりました。

興味のある方は一番最後の「ココたんのヒート期間の様子・気付いたこと」の項もご覧ください。

1.ヒートの周期、期間、いつからはじまる?

ヒートとは

ヒートとはメス犬の発情期のことです。

オスには決まった発情期がなく、ヒート中のメス犬の匂い、フェロモンに反応して興奮します。

犬の発情期では出血が起こります。

出血が起こるという点では、人の生理(月経)と似ていますが、人の場合は排卵後、妊娠可能期間が終了してから出血があるのに対し、犬の場合は排卵前に出血が起こります

最初のヒート

犬は最初のヒートを6か月~10ヶ月前後でむかえます。

ただし犬種や個体差があり、生後1年を超えてからの場合もあります。

ヒートの周期、期間

ヒートは発情前期・発情期・発情後期からなり、そのうち発情前期と発情期をいわゆる「発情」と考えます。

この期間後には無発情期があり、それを過ぎると再びヒートがはじまります。

ココたん
このパターンを年に2~3回繰り返します。

殆どの場合1年に2回発情期をむかえるということです。

~ヒートのパターン~

発情前期 約7~10日間

発情期  約8~9日間

発情後期 約60日間

無発情期 約4ヶ月

【発情前期】

発情前期はだいたい7~10日間続きます。

メス犬の体内では排卵に備える準備がはじまります。陰部が肥大し赤い粘液が見られる様になり、出血がはじまります。(陰部が普段の3倍の大きさになることもあります。)

小型犬は出血量が少なかったり、自分で陰部を舐めたりして飼い主さんが発情期のサインに気が付かないこともあります。

出血がなくてもオシッコを少量で頻繁にするようになったらヒートが近いか、始まっている可能性があるので注意して観察しましょう。

ココたん
この時期から、ソワソワと落ち着きがない、怒りっぽくなる、オシッコの回数が増える、食欲が無くなるといった様々な変化が見られるようになります。

メス犬もマーキングをするようになり、オシッコに含まれるフェロモンに反応してオス犬が寄ってきますが、まだオス犬を受け入れられる段階ではありません

メス犬が興奮しやすい時期で、言うことを聞かなくなることもあるのでお散歩の際には気をつけましょう。

【発情期】

発情期はだいたい8~9日間続きます。

出血量が少なくなると発情期に入り、オスを受け入れるようになります。発情期に入って2~3日で排卵が起こり、その前後5日間が妊娠可能期間です。

妊娠を望まない場合は特に注意が期間となります。

犬によっては出血が止まるケースもあり、発情期が終わったと勘違いをしてしまう飼い主さんもいます。

ココたん
犬の場合は出血→排卵になりますので、出血が止まったから発情期が終わりではありませんよ。

普段は外で飼っている犬もこの期間は室内で飼う、他の犬が多い時間には散歩に行かないなど、オス犬との接触を避けるような注意が必要です。

【発情後期】

排卵された卵が妊娠できなくなると発情期が終わり、オス犬を受け入れなくなります。

妊娠していれば2カ月後に出産を迎えます。

しかし犬の場合は、妊娠しなくても黄体ホルモンが長期に渡って分泌されるため、偽妊娠(想像妊娠)が起こりやすくなります。

発情後期は約60日間、長い犬ではそれ以上(100日前後)続きます。

~偽妊娠(想像妊娠)とは?~

偽妊娠は妊娠時と同様のホルモンが出ることにより、乳腺が発達したり、乳汁が出るようになったりします。

また、ぬいぐるみを子供のように抱え込み離さなくなるという行動を起こすこともあります。

これらの症状は、発情後期が過ぎれば自然とおさまるので、見守りましょう。

【無発情期】

黄体ホルモンの分泌が終わり、雌犬はとても穏やかになり落ち着いてきます。

次の発情期が来るまではこの状態が続きます。

精神的には最も落ち着いている時期です。

~ヒートの時期に季節は関係ない?~

犬の発情が見られる時期として「春と秋」というイメージがありますが、上記の説明の通り、季節には関係なく一定のパターンで発情が来ると考えた方がいいです。

だいたい5カ月~8カ月の間隔で発情がみられる犬が多く、大型犬種より小型犬種、老犬より若犬の方が発情の間隔が短いと言われています。

~ヒートは何歳まである?~

人間のような閉経がないので、犬は何歳になってもヒートがあります。

高齢になるとホルモンバランスが崩れ、出血しなくなることが多いです。

出血はなくてもヒートになると落ち着かなくなったり、攻撃的になったりします。

オス犬のヒートは?

意外に思うかも知れませんがオスには決まった発情期がありません。

ヒート中のメス犬の匂い、フェロモンに反応して興奮します。

フェロモンを察知したオスの本能的な行動は簡単に抑制できるものではありません。

飼い主さんの言うことを聞かず脱走したり、オス犬同士で喧嘩をしてしまうこともあります。

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2.ヒートになった時に注意すること

出血に対するケア

出血に対する特別なケアはしなくても大丈夫です。

犬が自分で舐めてきれいにしているのであれば犬用の生理オムツなどもはかせる必要はありません。

出血量が多い時は周囲を汚すのを防ぐために使用してもいいですが、オムツはかぶれてしまうこともあるので、愛犬の様子をよく観察しましょう。

とは言うものの、家じゅうに血の跡がつくのは困るという場合はオムツを検討しないとですよね。

でも犬用のオムツやパンツは高いです。

ココたん
赤ちゃん用の紙おむつは安いので、しっぽ部分に穴をあけて使っている人もいますよ

「犬用オムツの作り方」で検索すると出てきますよ。

ヒート期間はだるい?元気がないけど大丈夫?

ヒートになったら、

・食欲が無い

・寝てばかりで元気がない

・だるそうにしている

など、一時的に元気がなくなる子もいます。

犬によっては生理痛の様な鈍痛のある犬や身体がダル重になることがあります。

また倦怠感だけでなく、イライラしやすかったり、メスでもマウンティングをしたり、トイレを失敗するようになったりもします。

ワンちゃんのストレスを減らして、静かに過ごせるようにしてあげましょう。

散歩はしてもいい?

ワンちゃんがだるそうにしていなければ普段通り散歩をしても大丈夫ですが、いつもより興奮しやすい状態で、言うことを聞かなかったり、脱走しやすいので注意が必要です。

特に陰部の近くに触れたりすると、「フラッキング」という尻尾を交尾しやすい様に横によける行動がある時は興奮しやすい状態になっています。

また、発情期にオスと会うと、とても興奮させてしまうため、他の犬への影響があります。

オスの犬が興奮してしまうことは、オスにとってもメスにとってもストレスになります。人通りの少ない時間帯や場所でお散歩するようにしましょう。

ヒートの犬はドッグカフェに行ってもいい?

 ドッグカフェやドッグラン、ペットホテル、ペットと泊まれる宿などの施設を利用する場合はあらかじめ確認しましょう。

殆どの場合は「ヒート中のワンちゃんはご遠慮ください」となっているはずです。

シャンプーをしてもいい?

ヒート中にシャンプーをするのは問題ありません。

陰部を清潔に保つのは大切なことです。

ただ免疫力が下がっていますので体調が良い時にしましょう。

お店でのトリミングも受け付けてくれるところが殆どですが、必ずヒート中であることを伝えましょう。

ヒートの時期に注意が必要な子宮蓄膿症

免疫が低下する発情期に細菌が子宮内に進入し、増殖して起こる病気です。

子宮の入り口が閉じられるため膣から侵入した細菌は退治されずに子宮内部で生き残り子宮蓄膿症となってしまいます。

治療方法は手術をして子宮・卵巣を摘出します。

通常の避妊手術と同じですが、食欲不振、嘔吐、などを起こしていることに加え、子宮内の細菌が出す毒素により多臓器不全を起こすことも多く、全身状態が悪くなります。

病気になる前に避妊手術をして子宮を摘出しておけば防ぐことができます。

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3.犬のヒート期間はゆったり過ごせる環境を

ヒートの時のワンちゃんはとてもナーバスになったり、興奮して飼い主さんが予想できない行動をすることがあります。

愛犬のことだけでなく、周りの犬に対する注意や心配りをして、双方のストレスにならないように散歩の仕方を工夫したり、犬が集まる場を避ける配慮をしましょう。

また、将来的に子供を産む予定がない場合は、避妊手術を受けるメリットもあるので検討が必要です。

→犬の避妊手術のメリット・デメリット、費用など

ヒートが終わればまたいつもの状態に戻ってくれるのであまり不安に思わず、清潔な環境を心掛け、ワンちゃんがゆったり過ごせるようにしてあげましょうね。

ココたんのヒート期間の様子・気付いたこと

初出血~1週間

◆ 出血

出血は絶えずポタポタではなく、

しばらく動いたらポタッ、またしばらく動いたらポタッという程度でした。

床についた血はふき取れば跡も残りません。

ゴザや座椅子、ココたんのベッドについた血はきれいにとれないので諦めました。

ワンちゃんによって全然出血しない子や、すごしビックリするくらい血が出る場合もあります。

◆ 陰部の肥大

見た目での変化は陰部の肥大です。

どのくらい大きくなったかと言えば、通常時の3倍くらい。

これもワンちゃんによって様々で、ほとんど大きくならない場合、

他の飼い主さんでは10倍くらいになったという話もありました。

◆ だるそうにしている、食欲がない

身体が重いような、だるいような感じで寝ている時間が多くなりました。

また、ご飯を食べない、残すことも増えました。

◆ 警戒心が強くなる

それまでは鈍感なの?というくらい、外の音や訪問者に無関心だったのですが、外で物音がすると窓からのぞいたり、玄関を見に行ったり、郵便や宅配便の人に吠えたりする行動が出現しました。

休んでいてもちょっとした音が気になってそわそわ落ち着かないように見えました。

出血後1週間~2週間

◆ 出血が徐々に減る

10日を過ぎた頃から出血は減っていきました。現在はごくたまに薄い血がつく程度。

肥大した陰部はまだ小さくなっていません。

◆ 食欲が戻ってくる

少しずつ食欲が出てきました。重だるい感じも徐々になくなって良かったのですが…

◆ トイレを失敗する

自分や家族がいるときは問題ないのですが、ココたんを部屋に1人にしたときや、留守番のときに座椅子や廊下でオシッコをすることが何度かありました。

◆ 散歩中マーキングする

普段の散歩ではしなかったマーキング行動をするようになりました。ほんの少量のオシッコを色んな場所でしてしまいます。家の中でオシッコをするのもマーキングしているのかもしれません。

◆ マウンティングする

元気になってきて良かったのですが、今度は困った行動が出現。

自分や家族の腕、脚にしがみついてマウンティングするようになったのです。

~犬のマウンティング~

犬同士の他、ぬいぐるやクッション人の腕や脚に覆いかぶさって腰を振る行為です。

本来オス犬が繁殖、交尾するときの動きですがメス犬にも見られます。

マウンティングには以下の理由があります。

・性的な本能行動
・犬同士のコミュニケーション
・上下関係の確認
・遊び
・ストレス発散

私の愛犬はなぜかご飯を食べ終わった後に興奮してやってくることが多かったです。

癖になるのでなるべくやめさせるか、マウンティングをする状況にさせないことが大切です。

(追記)

避妊手術をしてからはマウンティングしなくなりました。

1回目のヒートの後、避妊手術を無事に終えました。

最後までご覧いただきありがとうございました🐾

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