【ジーンズの色落ち】ウエアハウス1001XX WWⅡ500本限定の大戦モデル

どうも、デニム大好き柴犬のココたんです🐾

このサイトをご覧いただきありがとうございます👖

今回ご紹介するジーンズはウエアハウス1001XX WWⅡ通称大戦モデルです。

このジーンズは、1942年~1947年のわずかな期間のみにしか作られなかったリーバイスS501XX通称「大戦モデル」を参考に作られたジーンズです。

2006年頃?に(正確ではありません)500本限定で発売されました。

通常ウエアハウスの大戦モデルはLOTナンバーが1003なのですが、このモデルに関しては1001XXが与えられているのが珍しいポイントです。

大戦モデルの「大戦」とは第二次世界大戦のことです。

当時のアメリカは戦争に使用する物資を確保するために、戦時製品監督局による規制が入りました。

その規制はリーバイスにも波及し、監督局の方に無駄と思われる部分は徹底的に制限されました。

その結果、リーバイスがジーンズの各部を簡素化し、苦肉の策で製造したのがS501XXです。

S501XXの「S」はSimplifiedのSで簡素化されたという意味です。

(私は長い間Special特別のSだと思っていました…)

簡素化された部分は「シンチバック(尾錠)の廃止」「リーバイスのオリジナルボタン⇒汎用品の月桂樹ボタン」「コインポケット、股下リベットを廃止」「縫製の簡略化」などです。

さらにウエアハウス1001XX WWⅡではパーツの簡素化だけでなく、歪(いびつ)な縫製、雑な作業を再現しているのが特徴です。

戦時中、ベテランの縫い子さん達は軍の洋服の製造に回っていたので、ジーンズ工場では未熟な縫い子さんがたくさん採用されていたそうです。

そのためステッチが曲がったり、ボタンの取り付け位置がズレたりしたのです。

通常なら作業をやり直すのでしょうが、資源のロスを無くすためにそのまま商品として世に出回ったわけです。

その未熟な縫製作業を、卓越した縫製職人の手で再現してしまったのがウエアハウス1001XX WWⅡなのです。

一番最後に「ココたんデニムのジーンズ用語集」があります。わかりにくい用語はそちらで解説してあるので参考にしてくださいね。

ウエアハウス1001XX WWⅡのディテールと色落ち

このジーンズはかなりお気に入りで、ジャストサイズで毎日のように穿いていました。

割と頻繁に洗濯していましたが、ヒゲやアウトシームのアタリがきれいに出ていると思います。

セルビッチは橙色っぽいラインが入っています。

ハチの巣や裾の皺はまぁまぁですかね。

一番アタリがついているのがボタンフライのところです。

ボタンの丸みがくっきり出ています。

おそらくボタンの背が高いからだと思います。

フロントのトップボタンは大戦モデルの特徴である月桂樹ボタン、小ボタンはプレーンなドーナツボタンが4つです。

↑この小ボタンの並びをよくみてください。

一番下のボタンがズレていませんか?

これは当時の手抜き?未熟な作業を再現したもので、わざとズレて打ち込まれています。

次はバックポケットに注目してみましょう。

まず左右のポケットの形が違いますよね?

取り付け位置も違うような気がします。

もう少し寄ってみると、

ステッチが内側に曲がっています。しかも緑の矢印の側は上まで行き過ぎてます。

これもわざと歪な縫製を再現したものです。

忠実に再現してあって、マニアには嬉しいポイントではありますが、この縫製のせいで、ポケットに財布が入りませんでした…

裏から見るとこんな感じになっています。

赤丸の部分だけステッチが二重になっていたり、リベットも通常より下に打たれています。

赤タブは表にGENUSの刺繍、裏面は刺繍なしです。

 

革パッチは鹿革です。

向かって左上のステッチ部分がズレていますね。

さらにウエストバンド部分のステッチも、

微妙に歪んでます。細かい仕事してます。

コインポケットのリベットは付いていません。

ウエアハウスならではの、細かい点が連なった縦落ちが出ています。

いや~ずっと眺めてられます。

どうですか、この清潔感のあるヒゲ。自画自賛です。

〇で囲んだ部分のステッチをよーく見てみると、

⇩左右のステッチを並べると、向かって左側が随分長くなっているのがわかります。

見れば見るほど細かいところまで研究してあり感心してしまいます。

はじめは財布が入らないポケットや、パッと見不良品のような縫製が気になっていましたが、穿き込むうちに愛着が出て、気付いたらお気に入りの1本になっていました。

ステッチのほつれを自分で直したりしながら大切に穿いた思い出深いジーンズなのでした。

ポケットの不自由さは最後まで解消されませんでしたが…

デニム関連の記事はこちらにもあります

⇒【ジーンズの色落ち】ウエアハウスダッグディガーDD14のディテール

⇒【ジーンズの色落ち】オーバーサイズで穿いたダブルワークスDW5P

ココたんデニムのジーンズ用語集

縦落ち

デニムの色落ちの中で縦線のように見える色落ちのことです。

デニムの縦糸の太さや染色具合にバラつきがあったり、織るときの力加減を均一にできない旧式の力織機(後述)で製造したデニム生地に見られる特有の色落ちです。

当時は不良品扱いをされましたが、現代ではそれが味として評価され、メーカーが独自の方法で縦落ちを再現するようになりました。

中には太さのバラつきが激しい糸を使って縦落ちを再現しているジーンズもありますが、少しわざとらしい縦落ちになるので好みが分かれます。

セルビッチ

デニムの外側にある縫い目の耳部分のこと。

旧型の織機でデニム生地を織る際に、生地端のホツレを無くすために付けられたものです。

耳に赤いステッテが入っていることから、通称「赤耳」と呼ばれます。

シンチバック

シンチベルトや尾錠とも言います。

ジーンズの背面に付けられたベルトで、ウエストを調節する機能を目的に考案されたディテールです。

フィット技術が未熟だった時代は、ジーンズだけでなくスラックスなどボトムス全般に付けられていました。

古いデニムジャケットにも付いています。1940年代中頃から徐々に廃止されていきました。

サスペンダーボタン

サスペンダーを付けるためにウエストバンドに取り付けられたボタンのことです。

ベルトループの誕生以前、またフィット性が不完全だったワークウエアの時代のジーンズに多く見られます。

当時のジーンズは、スラックスの上からはくオーバーパンツとしても使用され、大きめのものをサスペンダーで吊してはいたとも言われています。

ヒゲ

フロントの股の付け根にできる色落ちの線のこと。

線がヒゲのように見えるためにこのように言われます。

ジャストサイズで穿いたほうが、濃淡のコントラストが強いヒゲができます。

ウエストバンド

ジーンズのウエストをホールドするベルト状の部分のこと。

フロント部分には、トップボタンが付けられ、周囲にはベルトループが縫いつけられる。

ベルトループがウエストバンドに付けられるまでは、サスペンダーボタンが付けられた部分でもあります。

ハチの巣

デニムのひざ裏にできる色落ちのこと。

ハチの巣に似ている?ことからこうよばれます。

やはりジャストサイズで穿き込んだほうが、濃淡のはっきりしたハチの巣ができます。

リベット

ジーンズのポケットなどを補強するためにつけられている金具のことです。

銅製(カッパーリベット)だと経年変化で酸化して黒ずんでいき、良い味の一つとなります。

戦時製品監督局の目がそこまで厳しくなかった大戦モデル以前~前半までは刻印のあるリベットが使われていましたが、大戦モデルの中盤~後半では汎用品の無地リベットが使われるようになりました。

コインポケット

ジーンズの右フロントポケット部分につけられる小さなポケットのことです。

最初は懐中時計を入れることが多いことからウォッチポケットと呼ばれていました。

腕時計が普及すると小銭を入れるポケットとして、コインポケットという名前になりました。

左右をリベットで補強してありますが、大戦モデルの多くはリベットが省略されています。

ドーナツボタン

ボタンの真ん中に穴が空いているボタンで、ドーナツに似ていることからそう名付けられました。

ホールの奥には、ボタンを留めるツメが固定されているのが見えます。

ボタンにはブランドの名前が書いてあるオリジナルのものが多いのですが、第2次世界大戦中は軍需生産を優先することからその行程を省き、どのブランドにも月桂樹の既製品が使われました。

月桂樹ボタン

ボタンフライ

パンツの前立て部分を、ボタンで開閉するようにした仕様を指します。ジーンズだけでなく、ジッパーが誕生する以前は、スラックスなどすべてがボタンフライでした。

アタリ

デニムの出っ張った部分が擦れて色が落ち、白っぽくなっていること。

擦れて色が落ちる=アタリがつく(アタリが出る)

穿き方、使用環境によってアタリのつき方がかわるのがデニムの面白いところです。

アウトシーム

デニムやパンツの外側の縫い目部分のラインのこと。

ヴィンテージジーンズやレプリカジーンズではセルビッチが使ってある側の縫い目ラインです。

内側の縫い目部分はインシームといいます。

最後までありがとうございました👖

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