子犬の関節ケア用ドッグフード。正しく選ばないと将来歩けなくなることも

みなさんは犬の関節があまり強くないことをご存知でしょうか?

元気に駆け回ったり、猛スピードでボールを追いかける姿を見ていると、まさか犬の関節が弱いなんて想像できませんよね。

でも犬はもともと柔らかい土の上や草原で生活していた動物です。

硬いアスファルトやツルツル滑るフローリングを歩くのはとても不自然なことで、関節に負担がかかるのは当然ですし、先天的に膝蓋骨脱臼(パテラ)を持った犬もたくさんいます。

参考:犬の膝蓋骨脱臼(パテラ)とは?予防法・治療法・悪化を防ぐための注意点

子犬の時期から関節ケアをしっかり行わないと、成長と共に症状が悪化して、歩くのが難しくなることもあるんです。

犬が自由に歩けないなんて可哀そうですし、健康寿命にも影響を及ぼしてしまいます。

私たち飼い主にとって愛犬は大切な家族ですので、ずっと元気でいて欲しいですよね。

愛犬が年齢を重ねても楽しく散歩や運動ができるようにするには、関節に負担がかからない環境を整えて、栄養を十分に与えてあげる必要があります。

特に丈夫な関節を作るのに重要なのが毎日食べるドッグフードです。

そして子犬の関節ケア用ドッグフードを適切に選んであげることで、関節疾患の症状をやわらげたり、軽度のパテラなら無症状のままで過ごすことが十分可能になるのです。

このページでは、関節疾患を持つ子犬に最適な関節ケアドッグフードと、関節に負担がかからない環境整備についてまとめてあります。

みなさんの愛犬がいつまでも元気に駆け回れるように、しっかりしたフードを選んでくだい。

芝生で休む柴犬

すぐに見たい項目があれば目次から選んでください。

子犬の関節の負担を減らす対策

指示棒を指す犬のイラスト

とにかく太り過ぎはダメ

犬の関節に一番負担がかかるのは肥満です。

体重が重ければ、どんなに環境を整えてあげても効果が半減してしまいます。

犬の適正体型をキープするように食事の適量を守るようにしてください。

おやつをあげる場合は、その分食事を減らしましょう。

参考:犬の理想体型・適正体重とは?

フローリングには滑り止め

関節疾患のない犬(特に超小型犬)でも、フローリングで滑っただけで骨折をすることがあります。

しかしながら「フローリング全体にカーペットやマットをひくのは大変」という方もいると思います。

それに滑り止めマットだと犬がイタズラしたり、見た目も気になりますよね。

フローリングをそのまま活かしたい場合は滑り止めワックスという選択肢があります。

滑り止めワックスのデメリットは塗る手間がかかるのと、1~2年ごとに塗り直す必要があることです。

その辺りも考えてみなさんの家に合った方法を選んでください。

肉球のケアがとても大事

床が滑ることだけに注意がいきますが、肉球自体の”滑り止め”も大切です。

肉球が乾燥してカサカサになるとブレーキとクッションの役割ができなくなって、関節に負担がかかります。

定期的に肉球ケアをして保湿・弾力をキープしてあげましょう。

参考:肉球ケアのやり方と効果

後ろ足だけでピョンピョンさせない、立たせない

犬は4本の足で立っている時に、前足:後足=6:4くらいの割合で体重がかかっています。

後足だけで立つと非常に負担が大きいので、飛びついたりピョンピョン跳びはねる動作は行わせないようにしましょう。

完全にやめさせるのは難しいと思いますので、出来る限り減らしていくという感じですね。段差や階段の昇り降りもなるべく避けましょう。

土や芝生の上で運動して筋肉をきたえる

コンクリートを長時間散歩させるのは負担になるので、なるべく土や芝生の上で運動させてあげましょう。柔らかい地面を歩くことで足の筋肉がきたえられて関節が強くなります。

ただし無理は禁物です。犬の歩き方や痛みなどをチェックしながら運動させてあげましょう。

次は子犬の関節に良い栄養と関節ケアドッグフードを選ぶポイントについてご説明いたします。

子犬の関節ケアドッグフードを選ぶポイント

笑っている柴犬

① 動物性たんぱく質と脂質がしっかり入っている

犬の筋肉だけでなく、骨や軟骨・じん帯などの関節のパーツを作っているのはたんぱく質です。

子犬の関節を強くするにはお肉やお魚、つまり動物性たんぱく質が欠かせません。

成長期の子犬には、エネルギー源となる脂肪が成犬の約2倍必要とされます。

「脂肪=太る、身体に悪い」と思われるかもしれませんが、子犬の時期は少しコロコロしているくらいが丁度良く、脂肪が足りないとエネルギー不足になったり健康的な皮膚や被毛を作ることができません。

チキン・ラム・サーモンなどの動物性たんぱく質と良質な脂肪(特にオメガ3脂肪酸)がたっぷり入ったドッグフードを選びましょう。

1歳頃になって成長が落ち着いたら、今度は適正体重をキープして肥満にならないように食事量を調節してください。

② グルコサミン・コンドロイチンが両方入っている

グルコサミンは磨り減った軟骨を修復したり、軟骨が分解するのを防ぐ働きをしてくれます。

コンドロイチンは関節の軟骨に水分と栄養を届けスムーズさを保つ働きなどがあります。

しかしグルコサミンとコンドロイチンは別々に与えても軟骨成分はなかなか再生しません。

臨床実験ではコンドロイチンを一緒にとることではじめて軟骨の修復効果が得られるという結果が出ています。

必ず両方入っているものを選びましょう。

ただしグルコサミン・コンドロイチンは関節の健康を維持していくのに役立ちますが、関節疾患のある犬や関節に痛みがある犬にはそれだけでは不十分です。

③ メチルスルホニルメタン(MSM)が入っている

グルコサミン・コンドロイチンはゆっくりと関節軟骨を丈夫にしていく成分です。

すでに関節疾患や痛みがある犬には、炎症や痛みを和らげるメチルスルホニルメタン(MSM)を与えることが重要です。

メチルスルホニルメタン(MSM)はあまり聞きなれないかもしれませんが、骨を強くしてくれるコラーゲンを作るのに必要な成分です。

十分な動物性たんぱく質とMSMの相乗効果で骨が強化されます。

MSMはイオウ成分の一種で副作用の無い痛み止め成分と言われおり、痛みや腫れ、炎症を和らげる働きがあります。

関節痛などの炎症のある関節は、健康な関節にくらべてイオウ成分が少なくなっていますので、関節疾患のある子犬には積極的に与えたい成分です。

④ オメガ3脂肪酸がたくさん入っている

オメガ3脂肪酸とは、α-リノレン酸、DHA、EPAなどの総称で、人間や犬などの哺乳類は体内で生成できないものです。

そのためオメガ3脂肪酸は必須脂肪酸と呼ばれ、食べ物から取り入れる必要があります。

犬にオメガ3脂肪酸を与えると、

・アレルギーの改善

・皮膚/被毛の健康効果

・皮膚炎の改善

・免疫力アップ

・傷を早く治す

などが期待できます。

関節に対しては、痛みを和らげる、炎症を抑える、関節内の傷を修復するといった働きがあります。

犬の体に非常に良い働きをしてくれる栄養成分なのでたっぷり与えてあげましょう。

子犬の関節ケアにおすすめなドッグフード3選

1.カナガンチキン

カナガンチキン

原産国:イギリス

カロリー:355㎉(100g当たり)

粗たんぱく質:33%

脂質:17%

オメガ6脂肪酸:2.8% オメガ3脂肪酸:0.9%

グルコサミン:1,000mg/kg コンドロイチン:700mg/kg

メチルスルフォニルメタン(MSM):1000mg/kg

対象年齢:生後2か月の子犬から成犬、シニアまでのオールステージ

ヒューマングレード、グレインフリー

【主な原材料】

骨抜きチキン生肉26%、乾燥チキン25%、サツマイモ、エンドウ豆、ジャガイモ、エンドウタンパク、アルファルファ、鶏脂3.1%、乾燥全卵3.1%、チキングレイビー1.6% など

カナガンチキンにはグルコサミン・コンドロイチン、そして炎症を抑える働きをするメチルスルフォニルメタン(MSM)がたっぷり入っています。

それに加えてオメガ3も高配合されているのが特徴です。

カナガンチキン

カナガンチキンの詳しい情報はこちら

参考:膝蓋骨脱臼の柴犬にカナガンを与え続けた結果…関節ケア効果はあった?

2.ピッコロ

原産国:イギリス

カロリー:355㎉(100g当たり)

粗たんぱく質:32%

脂質:15%

オメガ6脂肪酸:2.5% オメガ3脂肪酸:0.8%

グルコサミン:1,780mg/kg コンドロイチン:1250mg/kg

メチルスルフォニルメタン(MSM):1780mg/kg

対象年齢:肥満傾向の犬、シニア犬(7歳~)

ヒューマングレード、グレインフリー

【主な原材料】

骨抜きチキン生肉(29%)、骨抜き生サーモン(20%)、乾燥チキン(13%)、サツマイモ、ジャガイモ、豆、乾燥サーモン(6%)乾燥卵(2.5%)チキングレイビー(1%)など

ピッコロは原材料の70%がチキンとサーモンという高たんぱく質のドッグフードです。

一応シニア犬向けフードですが、栄養バランスが子犬にぴったりです。

「シニア用を子犬に与えても大丈夫?」と心配になると思いますが、栄養バランスが適合していれば子犬用でもシニア用でも違いはありませんのでご安心ください。

ピッコロは数あるドッグフードの中でも、グルコサミン・コンドロイチン・メチルスルフォニルメタン、オメガ3がいずれもトップクラスの配合量になっています。

犬の関節用サプリメントでもこんなに充実しているものはありません。

チキンとサーモンの複合たんぱくなので食いつきがとても良いのが特徴です。


ピッコロの詳しい情報はこちら

3.いぬはぐ

ドッグフード”いぬはぐ”

原産国:イギリス

粗たんぱく質:22%以上

粗脂質:6.0%

ヒューマングレード

グルテンフリー

DHA、EPA配合

グルコサミン・コンドロイチン配合

乳酸菌、オリゴ糖配合

【主な原材料】

乾燥チキン、玄米、放し飼いされたターキー、アルファルファ、チキンストック、チキンファット、ミネラル、ビタミン、乾燥リンゴ など

いぬはぐはヒューマングレードの原材料と乳酸菌・オリゴ糖を強化したドッグフードです。

「お腹に良いドッグフード」というイメージが強いですが、グルコサミン・コンドロイチン・メチルスルフォニルメタン(MSM)とオメガ3脂肪酸がしっかり配合されいて、実は関節サポートにもピッタリです。

脂肪分が少なめなのでチワワやトイプードルなどの小型犬におすすめです。

ドッグフード”いぬはぐ”
いぬはぐの詳しい情報はこちら

この3つの中でどれを選べばいいの?

首をかしげる柴犬

関節保護成分や原材料の品質だけで考えればピッコロが一番いいですが、コスパ(ドッグフード本体の価格と給与量で実際にかかる食費)がいいのはカナガンチキンになります。

いぬはぐは原材料や関節保護成分の内容からすると少し割高な印象ですが、乳酸菌やオリゴ糖が強化されているのでお腹が弱い小型犬には向いていると思います。

内容の充実度とコスパでどんなワンちゃんでも安心してすすめられるのはカナガンチキンですが、大切な愛犬のために「とにかく有効成分が多い物を」という方はピッコロをお選びください。

適度な運動とリハビリも大切

関節に負担をかけないことは重要ですが、無理のない範囲で適度な運動をすることも大切です。

運動不足になると関節の動きが悪くなったり、筋力が落ちたり、太り過ぎになって余計に関節を痛めてしまいます。

自力での運動が難しいワンちゃんには筋肉のマッサージや関節を手で動かしてあげるリハビリも有効です。

ただし炎症を起こして痛みがある時に無理に運動やリハビリをするのはいけません。

子犬の関節トラブルは、成長するにしたがって病気にかかりやすくなったり、認知症が出やすくなるなどの問題につながります。

「関節ケアの食事」、「環境整備」、「肥満予防」、「適度な運動」をしっかり行って、大切な愛犬がずっと元気に活動できるようにサポートしてあげましょうね。

最後までありがとうございました🐕

こちらも合わせてご覧ください⇩

→犬の膝蓋骨脱臼(パテラ)とは?予防や治療法、悪化させないための注意点

→愛犬が太る原因とダイエットを成功させるコツ

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