「モグワンが犬の肝臓に良い」はウソ?肝臓に良いドッグフードの条件

愛犬の肝臓の数値が高かったり、肝臓の具合が悪くて困っている飼い主さんはたくさんいらっしゃいます。

愛犬は大切な家族、そしてかけがえのない存在ですのでとても心配です。

犬の肝臓に良いドッグフードや食べ物を与えて、早く元気にしてあげたいですよね。

そんな中で、いくつかのドッグフードサイトに「モグワンは肝臓にも良い」という情報が載っています。

特別療法食でもないモグワンが肝臓に良いというのは信じらない話ですが、少しでも肝臓が良くなるなら使ってみたい方もいらっしゃると思います。

そこで今回は、

「肝臓に良いドッグフードとは何か」

「本当にモグワンドッグフードが犬の肝臓に良いのかどうか」

という点についてわかりやすく解説していきます。

犬の肝臓の数値

肝臓は、表面的な症状がわかりにくいため、血液検査の数値が大切です。

ただ、血液検査の項目は、飼い主さんにとってとてもわかりずらいものです。

まずは犬の肝臓に関わる数値について簡単にご説明いたします。

ALT(GTP)

何らかの理由で肝臓が障害された時にALT(GPT)が高くなり、肝臓のダメージが強いほどALT(GPT)は高くなる傾向があります。

以前はGPTと言われていましたが現在ではALTと表記されることが多くなりました。

犬の場合はだいたALT(GPT)60U/L以下が正常とされていますが、肝臓の数値が高めのワンちゃんは結構多く、100U/Lを超えるケースもそう珍しいわけではありません。

食べ過ぎやジャーキーなどのおやつの与えすぎで数値が上がることも多いです。

しかし1000U/Lを超えるような犬はあまりいません。

そのような場合はワンちゃんの身体の中で重大なトラブルが起こっていると考えられます。

ALTの数値が高くなる病気としては、

・脂肪肝

・肝硬変

・薬剤性肝障害

・肝炎

・肝臓ガン

・胆のう・胆管の病気

などがあります。

ALP

主に肝臓や胆管の病気を見つけたり、治療の経過をチェックするときに重要な検査項目です。

ALPは肝臓にたくさん存在しますが、肝臓以外にも骨、腎臓、腸、胎盤など、あちこちの組織に含まれます。

ですのでALPが高い=肝臓の病気という訳ではありませんが、基本的に「肝臓」「胆管」「骨周辺」の病気に限って有効とされています。

基準値は動物病院や検査機関によって異なりますので、みなさんのかかりつけの病院でご確認ください。

ALPが高くなる原因は様々で、

・胆のう、胆管の病気

・膵炎、消化器疾患などの肝臓を障害する病気

・薬剤、化学物質

・クッシング症候群

・骨折や骨の成長

・妊娠

・肝臓や肝臓以外のガン

などがあります。

肝臓が悪い犬に最適な栄養バランス

犬の肝臓の負担を減らし、機能を回復させるためのポイントを6つご説明いたします。

1.エネルギー(カロリー)

・肝臓の再生に必要なたんぱく質の合成を促進させる

・肝臓のダメージの原因になる「アンモニアの産生」を防ぐ

これら2つの理由から、肝臓の数値が高い犬は、エネルギー(カロリー)をしっかり補うことが大切です。

2.たんぱく質

「肝臓の悪い犬=たんぱく質制限」と思っている方(医療者の中にも)がいますが、たんぱく質制限が必要なのは、「高アンモニア血症」「肝性脳症」のある犬で、かなり症状が進んだ場合です。

肝臓を修復するためには、肉や魚などの品質の高いたんぱく質をしっかり摂ることが重要です。

しっかり摂るといっても、「たくさん与える」という意味ではありません。

そもそも肝臓の数値が上がる原因で一番多いのが食べ過ぎ、肥満です。

食べ過ぎは肝臓に大きな負担をかけますので、質の良いたんぱく質を適量与えて、理想体型になるようにしましょう。

参考:犬の理想体型とは?

3.脂質(脂肪)

ドッグフードサイトでは「肝臓病の犬には、低脂肪食がお勧め」と書いてありますが、それは正しくありません。

高脂血症・脂質代謝異常症・膵炎・膵外分泌不全などを併発していなければ、むしろ、肝臓病の犬では脂肪をしっかり補給することが大切です。

もちろんたくさんという意味ではなく、適量をしっかり与えるということです。

※脂質代謝異常があったり、胆管閉塞を起こしているワンちゃんは低脂肪のほうがいいです。

なぜ脂肪が必要かと言うと、

・十分なエネルギーを補給する

・体内のたんぱく質を肝臓の修復のために使えるよう温存する

・炭水化物代謝の負担を減らす

・必須脂肪酸を十分に補給する

などの理由があります。

中でも、「オメガ3脂肪酸」は炎症を抑える作用があるので、しっかり補うことで、肝臓の炎症が緩和されることが期待できます。

オメガ3脂肪酸は魚に多く含まれています。

4.抗酸化物質

犬の肝臓病の進行には、酸化障害が関係しています。

そこで、肝臓の酸化を防ぐ「抗酸化物質」を犬の食事に取り入れることが有効です。

つまりビタミンE、ビタミンC、βカロテン(ビタミンA)などの栄養を摂ることが大切です。

5.食物繊維

腸内環境のバランスが崩れ、悪玉菌が増えすぎると腸内窒素物というものが多くなります。

腸内窒素物は血中に入ると高アンモニア血症のリスクを高めるので、肝臓が悪い犬にはよくありません。

食物繊維を適量食べることで腸内窒素物の量を減らすことに役立ちます。

ただし、量が多すぎたり、穀物中心の食物繊維だと犬の負担になります。

リンゴやサツマイモなどの質の良い食物繊維を適量摂るというのが重要になります。

6.必ず適量を守る

犬の肝臓の数値が高くなったり、なかなか下がらない原因の多くは「食べ過ぎ」です。

食べ過ぎを防ぐことで、肝臓を休ませて自己回復力を高めることができますし、余分な脂肪を減らして理想体型になれば脂肪肝を改善することができます。

肝臓の回復の第一歩は食べ過ぎないことです。

肝臓の機能が悪い犬に与えるドッグフードの条件

これまで説明した内容を踏まえると、肝臓を助けてくれるドッグフードの条件を以下のようになります。

1.十分なエネルギー(カロリー)がある

2.肉や魚が主原料の品質の高いたんぱく質が使われている

3.十分な脂質がある(特に質の高いオメガ3脂肪酸がたくさん入っているもの)

4.ビタミンC、E、A(βカロテン)などがたくさん入っている

5.果物や野菜、サツマイモなどの食物繊維が適度に入っている

では反対に、肝臓の犬に与えないほうがいいドッグフードとはどのようなものでしょうか?

肝臓の悪い犬に与えないほうがいいドッグフード

添加物や塩分がたくさん入っているもの

添加物は犬の肝臓に負担をかける大きな原因です。ドッグフードだけでなく、おやつ(特にジャーキー)にたくさん入っています。

しかもジャーキーには塩分が強いものが多いのでなおさら負担がかかります。

トウモロコシや小麦が主原料のもの

トウモロコシや小麦をたくさん食べると、犬の身体に余計な脂肪がつきやすくなってしまいます。内臓脂肪になれば脂肪肝が進んでしまい、大きな負担となります。

また、トウモロコシや小麦が主原料だと、肉や魚の量が少ないのでたんぱく質が十分に確保できません。

たんぱく質が不足すれば肝臓の修復が上手くできません。

低カロリーのもの

低下カロリーや低脂肪にすれば体重を減らすことができるかもしれませんが、肝臓自体の修復

に必要なエネルギーも確保できなくなり、根本的な改善につながりません。

それから、脂肪分が少ないドッグフードはワンちゃんの食いつきも悪い場合が多いです。

まずはしっかり食べてくれないことには、食事による回復を期待することができなくなります。

特別療法食にも注意が必要

肝臓の数値が高いだけで安易に肝臓の療法食(肝臓サポート食)を食べさせるようとする病院があります。

一般的な肝臓サポートの療法食は「高アンモニア血症」「肝性脳症を呈する犬」に給与することを目的としており、たんぱく質を制限したドッグフードです。

これは肝硬変の末期、腹水がたまるような重度の状態の場合にのみ使える食事です。

肝臓の数値が少し高くなっている程度のワンちゃんに食べさせ続けるとたんぱく質が不足して、かえって肝臓を弱らせる危険もあります。

また、療法食はトウモロコシを主原料にしていることが多いので、余計に脂肪がつきやすくなり、肝臓に負担をかける原因になります。

もしこの療法食を食べるように言われ場合には、本当に必要な状態なのかもう一度よく確認してください。

モグワンは肝臓に良い?

モグワンが肝臓の回復に役立つドッグフードの条件に当てはまるのか見ていきます。

なお、詳しい原材料や成分表は公式サイトでご確認ください。

モグワン公式サイト

1.十分なエネルギーがある

モグワンは100g当たり344㎉と十分なエネルギー量が確保されています。

もともと低カロリーフードではないので全く問題はありません。

2.肉や魚が主原料の品質の高いたんぱく質が使われている

モグワンのたんぱく質は28%で、主原料は新鮮なチキンとサーモン(全体の56%)です。

全ての原材料は人間が食べることができる品質ですし、トウモロコシや小麦が使われていないので、余分な脂肪がつきやすいこともなく、犬の身体に負担がかかりません。

3.適度な脂質がある(特に質の高いオメガ3脂肪酸がたくさん入っているもの)

モグワンの脂質は12%で適量で、オメガ3脂肪酸が1.29%と、かなりたくさん入っているのが特徴です。

しかも新鮮なサーモンのオメガ3脂肪酸なので炎症を抑える作用が期待できます。

オメガ3脂肪酸を含む食材として亜麻仁も有名で、ドッグフードに入っていることもあります。

ただ、炎症を抑える作用はオメガ3脂酸のうちのDHAやEPAなので、魚のオメガ3脂肪酸のほうが有利になります。

4.抗酸化物質がたくさん入っている

モグワンにはリンゴ、トマト、クランベリー、生姜、ハーブなど、抗酸化物質を含む食材が複数ブレンドされています。

これほどたくさんの食材を後からトッピングするのは大変なので、はじめから入っているのはかなりメリットになります。

5.上質な食物繊維が適度に入っている

モグワンは穀物不使用で、主な炭水化物にはサツマイモ、エンドウ豆、レンズ豆などが使われています。

これらの食材には質の良い食物繊維が含まれており、さらにモグワンは乳酸菌も配合しているので腸内環境を整える効果がとても高いのです。

また、サツマイモやエンドウ豆は低GI食材なので食後の血糖値の上昇を穏やかにして、余分な脂肪をつきにくくしてくれます。

モグワンは肝臓の悪い犬にもおすすめできる?

以上のことからモグワンは、肝臓の悪いワンちゃんに良い効果が期待できる条件に当てはまっていることがわかります。

特に市販のドッグフードでは「高たんぱく・低脂質」「品質の高い脂肪酸(オメガ3)」「食物繊維・乳酸菌」という条件を満たすものは殆どないので、モグワンはかなり貴重な選択肢です

ただし、胆のうの病気(胆のう炎、胆管炎、胆石、胆泥症)、クッシング症候群、膵臓の病気によって肝臓が悪くなっているワンちゃんにはおすすめしません。

このような症状がある場合、モグワンでは脂質が多すぎます。

脂質を摂り過ぎることで、膵臓に負担がかかり、場合によっては急性膵炎を起こすこともあります。

急性膵炎は死に至る恐ろしいものです。

大切な愛犬をそんな状況に陥らせないためにも、必ず専用の特別療法食を与えるようにしてください。

ですが「犬の肝臓の数値が高い原因は?数値が高くなる病気や生活習慣と対処法」でも書きましたが、ロイヤルカナンなどの一般的な療法食は絶対おすすめしません。

おすすめしないと言うよりも危険です。

このタイプの療法食は肝硬変の末期、腹水がたまるような重度の状態の場合にのみ使える食事です。(品質自体もおすすめできません)

そのような状態にない犬に与えてしまうと、必要な栄養が補給されず、身体を弱らせてしまいます。

「では安全な療法食はないのか?」ということになりますが、しっかりと栄養バランスが考えられており、原材料の品質が高いものは、現在のところ犬心 糖&脂コントロールくらいしかありません。

犬心は肝臓専用ではありませんが、肝臓疾患と関係の深い膵炎やクッシング症候群、高脂血症にに対応した特別療法食です。

たんぱく質が23~27%、脂肪は5~9%に設定してあり、オメガ3脂肪酸もたっぷり入っていて、βグルカンを豊富に含んだ花びら茸の働きで自己免疫力をアップさせる効果が期待できるのが特徴です。

価格はモグワンより安いですし、もちろんヒューマングレードなので品質も安心です。

もしも「うちの子にはどっちを食べさせればいいのかな?」と迷っているなら、犬心を選んでおけば問題ありません。

特別療法食ですが、市販のフードよりずっと食いつきがいいのも特徴です。

肝臓の機能は放置したままで良くなることは決してないです。

早めに対策をとらない限り機能は悪化する一方です。

そして対処が遅れれば、一度悪くなった部分の再生は難しくなります。

ですが早期に対処すれば回復できる臓器なのです。

ドッグフードはお薬ではありませんので、それを食べたから必ず良くなるものではありませんが、肝臓の治療では食事対策がとても重要です。

なるべく早期からコツコツ取り組んで、愛犬の負担を軽くしてあげましょう。

犬心 糖&脂コントロールの詳しい情報はこちら

モグワンの詳しい情報はこちら

最後までご覧いただきありがとうございました。

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