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犬を飼ったらまず教えたくなるのがオスワリ(お座り)ですよね。
自分も小さい頃、初めて犬を飼った時、訳もわからず「オスワリ、オスワリ」と教えたものです。
ちょこんと座る姿を見て「お利口だね~」とナデナデしたり、おやつをあげたりしていました。
でもよくよく考えてみると、どうしてお座りを覚えさせる必要があるのでしょうか?
犬にとって座るという動作は、ごく自然で当たり前にできることですし、人間が改めて教える必要はないような気もします。
そこで今回は、犬にお座りを覚えさせる本当の理由と、誰にでも出来るお座りの教え方をご紹介します。
これは素人の自分でもすぐにできた方法なのでとても簡単です。
お座りが出来れば待てのトレーニングが可能になりますので同時にマスターしましょう!
犬にオスワリを教える意味
自分は子供の時、犬にお座り(オスワリ)を覚えさせるのは「お手」「おかわり」と同様に芸の一つだと思っていました。
でもその後、しつけの本を読むようになってようやくわかりました。
お座りは、かわいい座り姿を見せて飼い主を喜ばせるための芸ではなかったのです!
じゃあどんな意味があるの??
お座りをすると犬が落ち着く
犬がお尻を地面につけると、精神状態を落ち着けることができるそうです。
愛犬が興奮してしまった時に「お座り」が効果を発揮するんですね!
【こんな時にお座りが役立つ】
・訪問者に飛びつこうとした時
・散歩中、車道に飛び出しそうになった時
・他のワンちゃんと遭遇して興奮した時
・散歩に行く際のリードをつける時
・ブラッシングなどのお手入れをする時
お座りを覚えてしまえば、その状態から待てにつなげることができます。
まずはお座りの教え方をマスターしましょう。
教える方法は色々ありますが、素人の自分でも簡単に出来たやり方をご紹介します。
「誰でも出来る」犬のお座りの教え方
おやつを手に握り、匂いで犬の気を引きます。その手を上にあげて、犬の顔を上に向けさせると自然にお尻が地面につきます。
お尻が地面についたらおやつのご褒美をあげましょう。
【お座りの教え方】
①手におやつを握り、犬の鼻先に出して匂いを嗅がせて気を引く。
②おやつを持った手を少し上げると、犬が上を向き、お尻が下がる。
③地面にお尻がついたら「お座り」と声をかける。
④握っていた手を開き、ご褒美のおやつをあげる。
お座りを教える時のポイント・初めは「お座り」と声をかけない
・おやつを持った手の動きだけで自然に座る動作を教える
・無理にお尻を押して座らせるのはダメ
・犬が自分からお尻をつけるように手の動きを上下させて調節する
・犬が座る動作を確実にできるようになってから、「お座り」と声をかけるようにする
犬は3文字までが覚えやすいので、「オスワリ」より「スワレ」の方が覚えやすいかもしれません。
犬が立ち上がってしまう場合
おやつを持った手を上にあげた時に、後ろ足で立ち上がったり、飛びついたりするワンちゃんもいます。
その場合は、おやつを握った手を上にあげるのではなく、犬の鼻先に近付けていくと、座ってくれるようになります。
上ではなく、犬側(前方)に押し込む感覚で手を動かすと上手く誘導できます。
自然にお尻を地面につけることができるように、おやつを持った手の位置を調節してみましょう。
犬がお座りできない原因
犬にとって座るという動作は、ごく自然で当たり前にできるものです。
お座りしない場合は以下のような原因があります。
犬にとって嬉しいご褒美じゃない
いつもあげているドッグフードをご褒美にする方もいらっしゃいますが、やはり目新しい、いつもとは違う香りのおやつの方が犬は喜びます。
また、食べ物よりおもちゃが好きなワンちゃんもいるので、それぞれの性格にあったご褒美を準備しましょう。
我が家のココたんは、おやつよりボールを使ったほうが集中できます。
落ち着かない場所でトレーニングしている
テレビの音や家族の話声が気になって上手く行かないことがあります。
また、屋外だとそわそわしてトレーニングに集中できないことも多いです。
飼い主がイライラしている
お座りができなくても心配する必要はありません。
慌てなくても必ず自分から座る場面があるので、その時に褒めてあげましょう。
「誰でもできる」待ての教え方
ココたん流のフセ(伏せ)です↑
待てはその場を動かずに、じっとさせるためのものです。
犬が危ない場所に入ろうとしたり、他の犬や人に近づこうとしたときなどに「待て」ができると、トラブルを避けることができます。
ご飯を食べる前に「待て」をさせるイメージがありますが、食事を待たされるのは動物にとってすごくストレスがかかります。
食事は準備ができたらすぐに与えるべきで、必要以上に待てをさせないようにしましょう。
【待ての教え方:基本編】
①おやつを手に握っておく。
②犬にお座りさせて、「待て」と声をかける。
③最初は1~2秒で良いので、じっとしていられたら「ヨシ」と声をかけておやつをあげる。
④少しずつじっとしている時間をのばし、10秒くらい待てるようになったらOKです。
【待ての教え方:待てをして離れる】
①お座りをさせて、「待て」と声をかける。
②犬の様子を見ながら後ずさりして、犬から少しだけ離れる。
③犬が待っていられたら、動いてしまう前に戻り、「ヨシ」と声をかけておやつをあげる。
④この手順を繰り返し、徐々に離れる距離を長くしていく。
待てを教える時のポイント・まずはお座りをマスターする
・最初は1~2秒の短い時間から始める
・犬が動く前に戻ってご褒美をあげる
「待て」は必ず「ヨシ」とセットで教える
犬に待てを教える時は、「ヨシ」と言われたら必ず良いことが起きる、と学習させることが大切です。
必ず自分の所に戻ってきて「ヨシ」と言ってくれる、という関係性が出来れば、犬は安心して待てるようになります。
長時間の待たせる時
長時間の待ては、犬に大きなストレスがかかるのでなるべく避けます。
もしも待つ時間が長くなる時は、「フセ」の状態で負担を和らげましょう。
→フセの教え方 ※現在編集中です。
ご褒美のおやつはどのくらいあげればいい?
ご褒美に市販のジャーキーをあげる方も多いかと思います。
一度にあげるご褒美の量はほんの少しでOKです。
犬の大きさにもよりますが、いつも与えているドッグフードの、粒の半分~1粒分くらいで十分です。
ただし、ご褒美でおやつをあげた分、食事の量を減らして1日の摂取カロリーを調節しましょう。
たまにでっかいジャーキーをまるまる一本与えるワイルドな人がいますよね。
あげ過ぎです…
ちなみに市販のおやつじゃなくても、味付けせずに茹でた肉、焼いてほぐした魚もおすすめです。犬がすごく喜びます。
しつけの時にご褒美のおやつをあげたくない
よく「おやつを使ってしつけをするのは、本当の信頼関係ではない!」と言う人がいます。
でもよく考えてください。
そもそも”しつけ”なんて人間の勝手な価値観に犬を合わせているだけですよね。
しつけはあくまでも、犬と人間が一緒に楽しく、安全に暮らすための手段です。
飼い主に都合がいい犬に仕立てるものであってはならないと思います。
だからご褒美くらいあげていいでしょ?
頑固におやつを使わないでトレーニングをして、上手く行かないからと言ってイライラしている人が多いです。
結果的に犬にストレスを与えているだけですし、そうなったら信頼関係なんて築けるはずもありません。
犬が良いことをしたら一番喜ぶものをあげるのは当たり前だと思います。
おやつでもいいし、おやつよりおもちゃが好きなら、一緒におもちゃで遊んであげましょう。
「ご褒美がないと何もしない犬になるのでは?」という心配も無用です。
指示と動作を関連付けて覚えてしまえば、ご褒美がなくても指示だけで動けるようになります。
でも、いくら完璧にマスターしたとしても、時々ご褒美をあげてください。
犬が頑張っていれば、自然とご褒美をあげたくなりますし、犬も褒めてもらったら余計頑張ります。
お互いのことをよく考えてあげることが本当の信頼関係ですよね!
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