さっそく本題に入りますが、片栗粉は犬に与えても大丈夫な食材です。
みなさんは片栗粉がなにから出来ているかご存知でしょうか?
そうです、カタクリから出来ています。
…というのは昔の話で、現在市販されている片栗粉の多くは、ばれいしょ(じゃがいも)から作られています。
カタクリの花⇩
画像出典:Wikipedia
もともとは、ユリ科の「カタクリ」の球根からとれるでん粉を使用していました。
江戸時代、片栗粉は、食用だけでなく、消化がよいことから病後の滋養薬としても使われ、お湯に溶かして飲ませていたとも言われています。
しかし、カタクリは江戸時代末期には激減してし、明治時代以降は安価で大量生産されるようになったばれいしょ(じゃがいも)が片栗粉の原料として使用されるようになりました。
じゃがいもが原料なので犬に与えても問題ありませんが、じゃがいもにアレルギーがある犬の場合は注意が必要です。
片栗粉は、犬のおやつを作る時や、ドッグフードの飲み込みが悪いシニア犬にとろみをつけてあげる時に重宝します。
下痢や嘔吐といった体調不良からの回復食でも、片栗粉でとろみをつけてあげると食べやすくなります。
とろみがついていると、なぜか犬の食欲がアップすることが多いです。
人間の場合でもとろみがある中華スープなどは優しく感じますよね。
単純にとろみをつけるだけなら片栗粉でも全然OKなのですが、犬の胃腸をいたわりたいなら、片栗粉よりもおすすめな食材があります。
その食材とは葛(くず)です。
葛(くず)の働き
江戸時代には消化がよいことから病後の滋養薬としても使われていた片栗粉ですが、現在では原料がじゃがいもに変わっています。
胃腸が弱った愛犬の食事にとろみをつけたい場合は、胃腸の粘膜を保護してくれる葛粉(くずこ)を使うのがおすすめです。
葛粉とは?
葛粉は、クズという植物の根を砕いて、でんぷん質を取り出して作ったものです。
でんぷん質を取り出す時に非常に手間がかかり、少量しか作れない葛粉100%の「本葛」は非常に高価です。
価格が安い葛粉には葛以外にじゃがいもやさつまいものデンプンが混ぜられています。
葛粉の効能
葛湯は、非常に消化が良く胃腸の粘膜を保護してくれます。
炭水化物と砂糖の糖分から作られているので整腸作用があります。腸内環境を改善するので便秘や下痢の時に良いとされています。
また葛には自律神経を整える作用があり、解熱、鎮痛、血圧や血糖値の安定、身体を温める働きが期待できます。
そのようなことから、体力の落ちてきたシニア犬の食事にとてもおすすめです。
葛粉を与える時の注意点
たくさん使うわけではないので特に注意点はありません。
でも「葛湯」として市販されている商品には味がついていたり、砂糖が入っているものが殆どです。
アレルギーや与えすぎには気をつけてください。
片栗粉を使ったレシピ
葛粉は身体に良いですが、価格や手軽さを考えるとやはり片栗粉が便利ですよね(笑)
最後に片栗粉を使った犬の手作りごはんレシピをご紹介します。
《卵中華スープ》
<材料>
卵、チンゲンサイ、しいたけ、片栗粉、ごま油
<作り方>
1.チンゲンサイとしいたけをみじん切りにして、鍋で中火で煮る
2.火を止めて水溶き片栗粉を加える
3.最後に溶き卵を加えて完成
《さつまいものおやき》
<材料10個分>
さつまいも200g、片栗粉大さじ1、無塩バター5g
<作り方>
1.さつまいもを電子レンジで加熱して、皮ごとつぶしてなめらかにする
2.片栗粉をまぜて耳たぶくらいのやわらかさにする
3.直径3㎝の円柱状にしてから厚さ1㎝に切る
4.フライパンにバターを熱して両面をこんがり焼く
一度に沢山あげすぎないように注意してくださいね~!
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