今回ご紹介するのは『【ディンゴ】柴犬そっくりなオーストラリアの野生犬!日本でも飼育されていた⁉』です。
みなさんディンゴという動物をご存知ですか?
ディンゴは主にオーストラリアや東南アジアにいる野生の犬です。
以前NHKのTV番組「ダーウィンが来た」で紹介されたことがありましたがご覧になられたでしょうか?
『第544回 波乱万丈!ディンゴ家族』という回です。
見逃した人はyoutubeなどの動画サイトで検索してみてください。
画像出典:Wikipedia
かわいい顔してますが自然界で生き延びるために性格はけっこう獰猛で、羊や家畜、コアラまで襲うことも。
そんなワイルドなディンゴですが、かつて日本でも飼育されていたんですよ。
柴犬にすごく似ているけど日本犬の祖先ではない
ディンゴは、オーストラリア大陸などに住んでいるタイリクオオカミの一種で、いわゆる野生犬です。
詳しい説明はWikipediaを読んでいただければと思いますが、ディンゴって柴犬にそっくりじゃないですか?!
ほらっ
手が白くて可愛い
これ絶対柴犬でしょ!
間違って連れてきたのかな。
画像出典:Austrarian Reptile Park
本当に柴犬そっくりなんですが、腕がかなり逞しいですよね。
腕の感じはシベリアンハスキーっぽい感じです。
ワンちゃんフェスティバルでシベリアンハスキーの子犬を抱っこした写真。
うん、よくわからない…
これだけ似ていると柴犬や日本犬と関係がある気がしますよね。
実際明治時代には「ディンゴは日本犬種の祖先ではないか」と考えられていたのですが、現在は否定されているとのことです。
しかしディンゴは世界最古の犬種と考えられており、今後研究が進めば日本犬との関連性もわかるかもしれません。
ディンゴはかつて日本の動物園にもいた
明治32年に上野動物園で、さらに大正8年には京都動物園が輸入して飼育しました。
他にも可哀そうですが『戦時猛獣処分』の記録で神戸市立諏訪山動物園ディンゴ1頭というものがありました。
もしかして日本でもディンゴを飼っている人がいるかも?
現在は日本の動物園でディンゴを飼っているところは見つけられませんでした。
しかし!
オーストラリアで飼い始めたディンゴ(ハイブリッド)をそのまま日本に連れて帰って育てた方を発見しました。
さらにディンゴ(おそらくハイブリッド)を販売しているサイトも発見。
※2018.7.5現在で「new 特定動物の指定から外れたので許可なしで飼育可」と書いてありました。
もしかしたら日本でディンゴを飼っている人がいるのかもしれません。
「ダーウィンが来た」で紹介されたディンゴ家族
「ダーウィンが来た」では、オーストラリア東海岸に浮かぶフレーザー島で暮らしているディンゴの家族を追跡調査。
フレーザー島は砂が積もって出来た島なんですって。
9匹の子ども達が生まれたばかりの大家族なんですが、子育てを手伝うはずだった1歳の娘犬が急死してしまいます。
その後、通常では子育てを手伝わない息子犬が幼い兄弟たちの面倒を見始める意外な展開に。
海に入って魚をとったり、ネズミや鳥などを狩る様子や、家族が力を合わせて生き抜く貴重な映像を観ることができます。
動きや仕草が犬そのものでとっても可愛らしい。(実際はかなり獰猛ですが…)
ディンゴの食性「何を食べているの?」
ディンゴは肉食に近い雑食で、ネズミ、ウサギ、ワラビー、魚、鳥、爬虫類等、果物、動物の死骸などを食べます。
フレーザー島のディンゴはやっぱり周りが海なので、魚が大好物とのことでした。
泳いでるやつをそのまま獲っちゃいます。
めちゃくちゃ新鮮ですよね。おいしそう~
ディンゴの生態
ディンゴの大きさ
頭胴長は約 1 メートル、尻尾が30 ~ 33 センチ、体重が10~15㎏なので柴犬より少し大きい感じ。
成人男性(180cm)との比較
ディンゴの鳴き方
ワンワンとは鳴かず、オオカミのように遠吠えしてコミュニケーションをとります。
ちなみにオオカミを犬のそばで育てると、犬のマネをして、そのうち「ワン、ワン」と鳴くようになることがあるらしいです。
ディンゴの生息地
画像出典:Wikipedia
オーストラリアのディンゴは、約3000~4000年前にオーストラリア大陸へ渡ったアジアのディンゴの子孫ではないかと言われています。
さらに元をたどるとインドからやってきたのではないかと考えられています。
ディンゴの習性
ディンゴは年に1度だけ出産します。
子どもは通常5匹ほど生まれ、生後6~8カ月になると親離れします。
家族で群れを作って行動しますが、ディンゴの集団同士の争いや外敵(毒蛇など)に襲われることが多く、「ダーウィンが来た」では、子どものうちに死んでしまう個体が少なくないとのことでした。
食性は基本肉食ですが、木の実や果物も食べます。
番組ではカエル、魚、鳥などを食べていました。
一匹だけでも狩りができますが、群れで協力して獲物を捕らえることが特徴です。
集団で行動できるという社会性の高さで、フクロオオカミやタスマニアデビルとの生存競争にも勝利できたと言われています。
タスマニアデビルってめっちゃ狂暴なやつですよね。それに勝っちゃうってすごい!
やっぱり協力し合うって大切だなんだ~
あまりにもディンゴが強くて羊などの家畜を襲うため、オーストラリア南東部にはディンゴフェンスという侵入防止柵があります。
画像出典:Wikipedia
ディンゴフェンスはピンクの線です。大陸の半分くらいだからめちゃくちゃ長いですよね。
ディンゴハイブリッド
オーストラリアのディンゴは純血種でしたが、ヨーロッパからの植民で海外のイエイヌが持ち込まれてから異種交配が頻発しました。
それによって誕生したのがディンゴ・ハイブリッドです。
ひらたく言えばディンゴの雑種犬ですね。
オーストラリアのディンゴの大半がハイブリッドで、純血種が生息するのは番組で取り上げられたフレーザー島などの限られた地域です。
ディンゴ・ハイブリッドはペットとしても飼育されています。
一般家庭で生まれたディンゴ・ハイブリッドの子犬や、捕獲されたディンゴ・ハイブリッドは犬と同じように一般家庭に譲渡されています。
先ほどの日本で飼育していた方も保護ディンゴを譲渡してもらったとのことです。
純粋なディンゴの捕獲や飼育は法律で禁止されていますが、法をかいくぐるためにハイブリッドとして届出が行われることもあるそうです。
まとめ
ディンゴの純血種は激減しています。
でも家畜や人間も襲うことがあるのでうまく共存できるような対策が必要です。
狂暴な性格とは言え、外見や行動を見ているとやっぱり愛くるしいですね。
最後までご覧いただきありがとうございました🐕
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