今回ご紹介するのは「しつこいエフロの落とし方。サンポールで白華現象を除去する方法」です。
前回、ハイコーキの高圧洗浄機を使ってかなり綺麗になった玄関ポーチですが、タイルの目地から漏れ出したエフロは除去できませんでした。
エフロレッセンスとは、目地などから雨水などがコンクリート内に入り、モルタル中の水酸化カルシウムと混じって空気中の二酸化炭素と反応して白く盛り上がったように固まる現象だそうです。
白華現象とも呼ばれていて、梅雨時期や冬(雪)に起きやすいです。
エフロはコンクリート強度に影響を及ぼすことはなく、この白い塊自体は無害とのこと。
しかし、見た目が悪すぎます。
玄関を出入りするたびに憂鬱な気分に…
だったら落とせばいいじゃない!
ということで、今回はサンポールを使ってエフロを徹底的に除去していきます。
ただし👇
サンポールは便器に付いた頑固な汚れを落とす商品です。
酸性なので玄関タイルを傷める可能性もあるので使用は自己責任でお願いします!
●すぐに見たい項目があれば下の目次からお選び頂けます
サンポールを使用したエフロ除去で準備するもの
サンポールは酸性の洗浄液です。
必ず手袋をしてくださいね。(自分は手袋してませんが、手に付くと肌が荒れたりする場合があります)
眼の保護のためにゴーグルもあったほうが良いです。
また、匂いもきついのでマスクもあったほうがいいと思います。
基本的に「サンポールを塗る→布でふき取る」という作業なので、布・ウエスも必須です。
サンポールはドラッグストアやスーパー、ホームセンターなどで売っています👇
サンポール洗浄の下準備「エフロを効率良く落とすポイント」
いきなりサンポールを塗ってもいいのですが、👆上のポイントを押さえて作業すると効率的にエフロを除去することができます。
まずは「① エフロ表面の汚れを洗浄しておく」からやっていきます。
① エフロ表面の汚れを洗浄しておく
エフロの表面に水垢やコケなどが付いていると、サンポールが浸透せず効率が悪くなります。
なのでブラシなどを使って表面の汚れを落としておきます。
僕は高圧洗浄機を使いました。
高圧洗浄機のパワーで一部のエフロも除去することができました。
詳しくはこちらをご覧ください👇
→高圧洗浄機 HiKOKI(ハイコーキ)FAW105はパワーがない?10年溜まった汚れを落とせるのか?
表面の汚れを大まかに落としたら「② 分厚くこびり付いた部分は削り落とすほうが速い」をやっていきます。
② 分厚くこびり付いた部分は削り落とす
エフロが分厚く石灰化している部分は、大まかに削り落としてからサンポールを塗るのが効率的です。
もちろん何度も何度もサンポールを塗れば落とせるかもしれませんが、相当な時間がかかります。
僕はマイナスドライバーと金槌を使いました。
タイルまで削れるんじゃないかと心配でしたが、案外大丈夫でした。
※タイルを傷つけないようにご注意ください。
目地の部分は盛り盛りにエフロがこびりついています。
はじめは慎重にやってましたが、途中から面倒くさくなりドライバーの柄を金槌でトントン叩いて削り落としました。
厚盛の部分はだいぶ削れて白い粉に。
怪しい薬ではありませんよ
大まかに削ったら、粉を洗い流しても良いと思います。
ですがポイントの3つ目→「③ 乾いた状態で作業する」とあるように、水で濡れた場合は一度布でふき取って乾燥させる必要があります。
③ 乾いた状態で作業する
なぜ水で濡れているとダメなのか?と言うと、水でサンポールの濃度が薄まったり、エフロに浸透しずらくなるからです。
粉が落ちているのは気になりますが、とりあえず放置して最後に洗い流すのがおすすめです。
以上で下準備は完了です。
いよいよサンポールを塗っていきますよ👇
サンポールでエフロ(白華現象)を除去する方法
容器にサンポールを出します。
僕はジャムの空き瓶を使いました。
サンポール原液のままだとタイルが変色する可能性もあります。
目立たない所で試し塗りしたほうがよいと思います。
薄める場合は水を入れます。
筆や刷毛でサンポールをエフロに縫っていきます。
エフロとサンポールが反応してシュワシュワと泡のように溶けていきます(音はでません)。
ある程度塗ったら泡になった部分を布などで拭き取ります。
※手袋をしてください!
「サンポールを塗る→布で拭き取る」という作業を繰り返します。
何度か繰り返すと👇
タイル表面のエフロが綺麗に落ちました!
目地の部分は残っていますが、最後に作業します。
別の箇所もやっていきます👇
サンポールを塗った部分が泡っぽくなっているのがおわかり頂けますでしょうか?
途中で分厚く石灰化した所が残っていたので、マイナスドライバーで削ぎ落しました。
こちらも表面のエフロを綺麗に落とすことが出来ました。
最後に目地の部分をやっていきます👇
目地部分はモルタルにエフロが入り込んでいるので手強いです。
サンポールとドライバー削りを併用しながら作業しました。
完全には落とし切れていませんが、気にならないレベルまで綺麗に出来たと思います。
(※肉眼では、ほぼ気にならないレベルです)
最後に水で良く洗い流します👇
水で流すときに「重曹で中和させる」という方法があります。
タイルの変色や傷みが気になる方はやってみたら良いと思います。
※自分は水洗いだけです。その後特に変色などの不具合は出ていません。
写真だと白い部分が残っているように見えますが、肉眼だと殆ど気になりません。
極めたい人は根気よく「サンポールを塗布→拭き取る」を繰り返せばもっと綺麗になるはずです。
今回は短時間やっただけですが、かなり満足いく仕上がりになりました。
事前に高圧洗浄機でエフロ表面の汚れを落としたことで時短に繫がりました。
ブラシで擦ればもっと落ちるんじゃないの?
サンポールを塗って、タイルブラシなどで擦ればもっと落とせるような気がします。
ですが実際にはブラシは何の役にも立ちません。
僕も
あくまでもエフロが落ちる原理は👇
「アルカリ性のエフロと酸性のサンポールが反応」です。
どれだけブラシで擦っても除去力はアップしません。
力技よりも丁寧にサンポールを塗布することが大切です。
まとめ「酸のちからでエフロが落ちる!」
今回は「しつこいエフロの落とし方。サンポールで白華現象を除去する方法」をご紹介いたしました。
酸性の洗剤なので使い方には注意が必要ですが、ポイントを押さえて作業することで効率よく綺麗に落とすことが可能です。
① エフロ表面の汚れを洗浄しておく
② 分厚くこびり付いた部分は削り落とすほうが速い
③ 乾いた状態で作業する
以上のポイントを押さえてピカピカにしちゃってください。
それと、何度もしつこくてすみませんが👇
目立たない所で試してから本番をしてくださいね!
この記事の内容は動画でもご覧いただけます👇
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