今回ご紹介するのは『【体験談】柴犬の噛み癖がなおった!効果があった方法はこれです』です。
柴犬を飼い始めて「噛み癖に困ってる」という方はかなり多いと思います。
我が家の愛犬ココたんもうんざりするくらい”噛む犬”でした。
それはもう、かなりひどい噛み癖で、寝ている時間以外は常に噛んでくるくらいの勢いでした。
今まで飼ってきた犬達は、比較的すぐに噛まなくなっていったのですが、やはり生まれ持った性格で噛むのが好きな子もいるんですよね。
多分これを読んでくださっている方も、しつけの本やネットのやり方を試していると思います。
でも、それでは直らないんです…
ネットで紹介されているような「○○をしたら直りましたよ~」「○○をすればいいんですよ!」という話は、ただ、その犬がお利口だったという幸運です。
もともと噛むのが好きな子は、一般的に言われているやり方を完璧にやっても直りません。
「どうして直らないの?」
「こんなに噛むのはうちの犬だけじゃない?」
「このままじゃ手を付けられない犬にっちゃう…」
頑張っているのに直らないと焦りますよね。
でも焦れば焦るほど直りません。
不安やイライラが犬に伝わって余計悪化します。
かと言って、噛み癖を放置して勝手に直るという可能性はほぼ0です。
犬の噛み癖は「噛むのをやめさせる」ということに執着せず、「噛む原因を無くす」「噛むこと以外興味を向ける」という考え方が大切です。
私もはじめは愛犬の噛み癖問題でノイローゼになりそうでしたが、この考え方にして、気持ちに余裕を持って対処することで、
「あれ、最近ココたん、噛まなくなったよね」
という状態にすることができました。
そこで今回は、ココたんの噛み癖をなおすために試行錯誤したことや、効果があったことをお伝えしたいと思います。
ペットショップで出逢った時からうすうす気付いていた…
⇧ショップ時代のココたん
ペットショップでココたんを見つけた時に、運命的なものを感じてすぐに抱っこさせてもらいました。
すごく人懐こくて、抱っこも嫌がらないのでいい子だなと思ったんですが、
がぶがぶと指を噛んでくるんです。

この子、けっこう噛むんですね💦
店員さん
「甘噛みですね。なついてるんですよ~」

そういうものなんですか?
普通に痛いですよ
店員さん
「いや~かわいいですね~」
話そらしてないか??
柴犬が飼いたくて探している頃、たくさんの子犬を抱っこしましたが、こんなに噛んでくる犬はいなかったです。
もしかしてだけど「噛み癖がある犬なのでは?」と感じましたが、今までのすぐに噛まなくなっていったので「大人になってくうちに直るだろう」と軽く考えていました。
ココたん本性をあらわす
我が家にやってきて2、3日は緊張のせいか大人しくしていましたが、慣れてくるにしたがって手や足を噛んでくるようになりました。
もちろん攻撃しているのではなく、遊んでいる、遊びに誘っている感じのいわゆる甘噛みです。
でもホントにしつこい!
そして痛い!
ケージに入っている時間以外はずっと自分たちの手か足を噛んでるのではないか?というほどです。
ちょっとノイローゼになりそう、いや、すでになっていたかもしれません。
噛み癖のしつけをはじめる
このまま噛みつかれまくりでは「身も心も病んでしまう」
こんな状態のまま成長したら「人や他の犬に危害をあたえる犬になってしまう…」
少し焦りを感じた私は、しつけの本に出ている噛み癖を直すを色々試しました。
結果は…
効果なし!
一体どうなってるんですか?!
噛み癖の対処方法(失敗編)
ココたんに試した対処方法と結果をまとめてみました。
対処方法① 噛んだら引く声で大きく「痛い!」と叫ぶ
【結果】
高い声だと喜んでると思われるので低い声がいいとのことです。
叫んでみましたが構わず噛んできます。というか聞いてません。高い声でも低い声でもうれしそうに噛んできます。
対処方法② 噛んだら背中を向けて無視する
【結果】
背中を向けても前の方に回り込んで噛みます。そこで背中を向けて立ち上がったら、今度はお尻を噛まれました。
漫画みたいなことがホントにあるんだな…
対処方法③ 噛んだら犬を置いて部屋を出る
【結果】
「部屋にひとりぽつんと取り残されるのは、子犬にとって最悪の罰となります」
廊下に出ようとすると一瞬キョトンとした顔のココたん。これは期待できるかもです。
外に出たあと、そーっと中を覗いてみたら、
何事もなかったかのように独りで遊ぶココたん。
全然罰になってない…
むしろ自分がぽつんと取り残されている状態です。
こっちが寂しくなって部屋に戻りました(笑)
部屋に入ると普通に噛んできます。
対処方法④ 親犬が叱る時のように「ワン!」と威嚇する
【結果】
母親と同じように叱るといいと書いてある本もあります。
youtubeなどで親犬が子犬を叱る映像を見て研究しました。
噛んできたら「ワン!」と低い声で一喝します。
一瞬ひるむ様子もありましたが、余計興奮して飛びかかってきました。
対処方法⑤ 親犬が叱る時のように噛みつき返す
【結果】
こちらも動画サイトで勉強しました。
さすがにホントに噛みつくのはダメだと思い、首筋を噛むマネをしましたが、あえなく逆襲にあい顔を噛まれました。
冷静になったとき「自分は何をしているんだろう」と思い、この方法はやめました。
これらの方法は結局どれも上手く行きませんでした。
結局「噛ませないこと」に執着していたからだと思います。
その後「噛む原因をなくす」「噛むことよりも楽しいことを覚えさせる」というのを意識しながら対処しました。
対処方法で効果があったのはこちら
結果的に当たり前の方法ですが、これがもっとも効率的で効果があると思います。
噛んだら「ダメ!」と1回叱り、ゲージに入れる
【具体的なやり方】
ココたんが噛んできたら「ダメ!」と一言叱り、ケージに入れます。しばらくは「出してくれ!」と吠えますが、我慢して大人しくなるのを待ちます。
大人しくなったら「いい子だね」とほめてから出してあげますが、また噛んだら、同じことを繰り返します。
かわいそうに思えたり、面倒だったりするのですが、これを根気よく続けました。
この方法である程度噛む行動が減りました。
でも後から振り返ると、これよりもっと効果があったのは、
「満足するまで遊んであげる」
「ストレスを十分に発散させる」
「噛むより面白い遊びをさせる」
ということだったと思います。
甘噛みしてきたらこちらから積極的に遊ぶ
ココたんのことを観察していたら、
「一緒に遊ぼうよ!」
「なにそれ?ココたんにも見せて見せて!」
「もっと自分に関心をもってね」
という気持で噛んでくることが多いように見えたんです。(実際にはわかりませんが…)
それでココたんが甘噛みしてくる時に、あえてこちらから積極的に遊んであげるようにしました。
犬同士がじゃれあうような原始的な遊びです。
多少噛まれてもお構いなしに、ココたんの身体を小突いたり(言葉が悪い??)、突進してくるのをかわしてゴロンとひっくり返したり、後ろに回って追いかけたりしました。
そうやっていっぱい遊んであげたら、しばらくすると満足そうに離れていきます。
そして突然パタンと横になって休み、そのまま寝入っていくのです。
これらの対処法を続けているうちに、気が付いたら、
「あれ、そういえばココたん噛まなくなったよね」
となったのです。
食欲を満たすことも大事
食事量が足りていない場合イライラして噛んでくることがあります。
もう一度食事量が適切か確認してください。
噛まずにおもちゃで遊べた時にはおやつのご褒美も効果的です。
ただし、噛んでからおやつをあげると「噛んだらもらえる」と覚えてしまいます。
噛んだらダメと叱る ⇒ 噛むのをやめてボールなどで遊びだしたらおやつをあげるようにしましょう。
噛むおもちゃやガムを活用
欲求不満を解消するのに噛むおもちゃやデンタルガムを使うのも効果がありました。
でもおもちゃは壊れてもいいものにしてください。
噛むだけでなく、口で咥えて「ブルブル」振り回すことが出来るおもちゃはストレス発散効果が高いです。
これなら「思いっきり噛んでいい」と覚えれば、家具やリモコンを噛んだり、飼い主さんを噛むことが減ります。
デンタルガムは歯磨き効果もあるので一石二鳥ですね。
散歩だけじゃ発散できない!「遊び」が大切
散歩をしていれば運動でストレスが発散できるように思えますよね。
でも普段の散歩だけでは案外ストレスを解消することはできないんです。
なるべく時間があるときには、広い芝生の広場に連れていき、自由に走り回らせるようにしました。
それからワンちゃんはもっと飼い主さんと遊びたいんです。
一緒にボールで持ってこい遊びをしたり、頭を使うゲームをするのがとっても嬉しいんですよ。
ゲームはお手やおかわりをしたらおやつをあげる簡単なものでも大丈夫です。
隠したおやつを探すゲームも喜びます。
完璧を求めなくてもいいのでは?
「甘噛みした時に飼い主が騒ぐと遊んでいると勘違いする」って言われますよね?
私はそうじゃなくて、遊びたいから甘噛みしてる、満足したら噛まなくなるという風に思っています。
私たち人間だって遊んでるほうが楽しいですし、みんなが楽しんでいたら仲間に入れてほしいです。
甘やかしすぎるのは犬にとってもよくないのはわかります。
でもホントなら親犬や兄弟、姉妹の犬と一緒に過ごしていたはずなんですよね。
それを人間の都合で引き離しているんだから、寂しいのは当たり前ではないでしょうか。
全然かまってあげなかったり、遊んであげなかったら欲求不満になりますし、柴犬はけっこう運動量が多い犬なので運動不足もストレスになります。
飼い主さんのことが好きだから何かを訴えているはずなので、まずは「どうして噛んでくるんだろう?」「なにか伝えたいのかな?」と考えることが大切だと感じました。
私は何でも人間の言う通りにするのがしつけだとは思っていません。
最低限、犬と人間が安全に仲良く暮らせるためのものだと考えています。
犬だって悪いとわかっていても噛んでしまうことがあるはずです。
噛み癖を完璧になくそうとすることは、犬にとって幸せだとは思えません。
遊んで興奮しすぎて噛むこともありますし、寂しくて家具や壁を噛むこともあると思います。
飼い主も「またやっちゃったんだね」とおおらかな心で余裕を持って対処するのが大切なのではないでしょうか。
※中には生まれつきの脳の病気や異常で噛む犬もいます。普通の噛み癖ではないと感じたら、一人で悩まずに、専門家の力を借りることも大切です。
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