今回ご紹介するのは犬用の燻製 猪(いのしし)ジャーキーの作り方です。
あなたは犬の好物を知っていますか?
美味しそうな香りがするものなら何でも好きそうだけど??
確かにその通りですが、
中でも好きなのが野生のお肉、お魚です。
鹿(シカ)とか猪(イノシシ)ですね~
しかも生肉。
※ただし寄生虫・ウイルスなど安全性の問題で飼い犬に生肉をあげることは推奨されていません。中心部まで十分に加熱してください。
犬の祖先であるオオカミは鹿、猪、ヤギなどを狩って食料としています。
ちなみにカナダのオオカミは川に鮭(サケ)がいるシーズンはお肉を控えてサケを食べるそうです🐟
けっこうグルメですね。
この度、質の良いイノシシ肉が手に入ったので「犬用イノシシジャーキー」を作りました。
燻製器を使ってどなたでも作ることができます。
「犬用」としていますが、もちろん人間も美味しく食べることができます。
☑すぐに見たい項目があれば下のContentsよりお選び頂けます
今回使用したイノシシ肉
知り合いのお肉卸業者から入手しました。
ちなみに知り合いでなくても、お近くの卸売り業者さんに頼めば売ってくれると思います。
今回の業者さんは有名ホテル、ミシュランを獲った料亭にも卸している業者なので安心して使うことができます。
元々イノシシは脂身が少ないのですが、ジャーキー用なのでほぼ赤身です。
業務用なのできちんと真空冷凍されています。
またー20℃以下の業務用冷凍庫で保管されていたので寄生虫対策の面でも安心です。
でも生食はダメ!
信頼できる商品でも、食べる時は十分に火を通してくださいね♪
●食品を充分加熱することで寄生虫を殺すことができます。
●多くの寄生虫は、-20℃以下で48時間以上冷凍することで死滅するといわれていますが、寄生虫の種類によっては長期間生存するものもあるので注意が必要です。
出典:農林水産省HPより
燻製イノシシジャーキー作りで使用する道具
1.スモーカー
燻製器(スモーカー)は段ボール以外ならなんでもOKです。
今回は80℃くらいまで温度を上げるので、段ボールだと燃えてしまう可能性があります🔥
温度計は必需品です。
ジビエを仕入れ、提供する際には、十分な加熱調理(中心部の温度が75℃で1分間以上又はこれと同等以上の効力を有する方法)を行い、生食での提供は絶対にやめてください。
出典:東京都福祉保健局
僕が使っているのはこちら👇
温度計がセットになっていて、密閉型なので温度の上がりが良いです。
👆このようなタイプは折りたためる反面、隙間から煙が出たり、熱が逃げて温度が上がりにくいことがあります。
でも、キャンプなどで頻繁に持ち歩くなら折りたためるものが便利です。
2.熱源(カセットコンロ、電熱器など)
スモークチップを燻す(熱する)ための熱源です。
僕はカセットコンロを使っています。
3.スモークチップ
燻製する場合、スモークチップかスモークウッドを使います。
今回は80℃~85℃で燻製しますのでスモークチップを使用します。
「さくら」「ひのき」「りんご」など色々ありますのでお好みで選んでください。
「さくら」は最も一般的に使われています。
スモークウッド | 温度:20~70度くらい 燻製器:全ての燻製器、段ボール燻製器でも使える 熱源:いらない 食材:既に火が通っているものなど |
スモークチップ | 温度:40~120度くらい 燻製器:ダンボール燻製器には使えない 熱源:電熱器、ガスコンロ、木炭、バーベキューコンロなどが必要 食材:高温に出来るので基本的に何でも大丈夫OK |
ホームセンターにも売っていました。
100gで198円くらいです。
500gだと398円くらいです。
燻製をやり出すと楽しくて何度もやっちゃうので、はじめからビッグサイズを買ったほうがお得です。
4.アルミホイル
今回のイノシシジャーキーの場合は大丈夫ですが、肉汁が垂れてしまう場合、スモークチップの上にアルミホイルをふわっとかぶせておく必要があります。
なんやかんや、あると便利です。
「なんやかんや」とは…
5.水切りバット
燻製する前段階で、お肉を乾燥させる時に使います。
ステンレスのバットでも大丈夫ですが、水切りが付いているほうが万遍なく乾燥できます。
👆100円ショップのSeriaで購入したものです
燻製イノシシジャーキー作りの工程
工程自体は非常に簡単です。
STEP1~STEP5で説明していきます。
※あくまでも基本形なのでご自分の状況に合わせてアレンジしてください
STEP.0 イノシシ肉を焼いて食べてみた
いきなりココたんに食べてもらうのも危ないので、自分が毒見をします
食べたいだけでしょ?
スキレットで焼いて食べました。
味付けはシンプルに塩コショウのみ。
どうなの?
めちゃくちゃ美味しいんですけど~
変なクセはありませんが、豚肉とも牛肉とも違う風味です。
そして脂身が少ないのでさっぱりしています。
そういえばイノシシはとてもヘルシーで「女性のダイエットにも効果的」と言いますもんね!
スキレットの使い方はこちら👇
次はココたんに食べてもらいました🐕
まずは最低限のオリーブオイルで焼いたものから。
いつもの鶏肉や豚肉と比べて目の輝きが違います👀✨
「何だコレ。すげーうまい」
次はイノシシ肉を茹でたものです。
うひょひょ~っい♪
気に入って頂けて良かったです。
でもイノシシ肉を食べた後が凄かったですよね~
そうそう、なんだかパワーがみなぎっちゃって。
部屋中走り回ったよね。
もしも…
うちの犬が最近元気ないんだよ~
と、お困りの方がいらっしゃったら、一度イノシシ肉を試してみてはいかがでしょうか。
それでは本題の「イノシシジャーキーの作り方」をSTEP1から説明していきます。
STEP.1 お肉をスライスする
「厚み○○㎜、長さ○○㎝」という決まりはありませんが、なるべく同じくらいのサイズにスライスしたほうが仕上がりがいいです。
余分なスジや脂身は取り除きますが、面倒ならそのままでもOK~
半解凍の状態でスライスすると綺麗に切れます🔪
スライスしたら水切りバットに並べます。
STEP.2 風乾燥を行う(1日間)
風乾燥とは、通り風にさらして素材を乾かすことです。
ただし気温や湿度が高いと乾燥する前に腐ります(笑)
冬なら屋外(日陰の風通しの良い場所)で可能ですが、、、
ぶっちゃけ排気ガスやPM2.5?とか気になりますよね。
でも大丈夫です👇
ラップをかけずに冷蔵庫に入れておくことで「乾燥」させることができます。
屋外での風乾燥より時間がかかる場合があるので、様子を観ながら2日くらい入れておけばOKです。
例)1日経過 → 裏返してもう1日みたいな感じ。
乾燥後は水分が抜け多分だけ小さくなってますね。
人間用で味を付けたかったら、塩コショウやお好みのスパイスをかけて風乾燥させます。
※本来はソミュール液(ピックル液)に漬け込むのですが、上の方法でも十分美味しいです。
●ソミュール液 → 4~20%濃度の食塩水
●ピックル液 → ソミュール液に色んなスパイス、香辛料を加え沸騰させた物(冷ましてから漬け込みます)
STEP.3 熱乾燥(80℃位で約30分)
お肉を燻製器にセットして、まずはチップを入れずにコンロを着火して熱で30分間乾燥させます。
なぜ熱乾燥させるのかというと「安全」に作るためです👇
ジビエを仕入れ、提供する際には、十分な加熱調理(中心部の温度が75℃で1分間以上又はこれと同等以上の効力を有する方法)を行い、生食での提供は絶対にやめてください。
出典:東京都福祉保健局
温度が上がり過ぎるとお肉が焼けてしまうので、温度計をみながら火力を調節してください🔥
STEP.4 燻製する(65℃~70℃位で約1時間)
今回は「さくら🌸」のスモークチップでスモークします。
初めは強火で煙が出始めたら弱火にします。
チップから炎が出て燃えるのは火が強すぎです。
「チップは燃えてないけど煙がもくもく出る状態」に火力を調節します。
熱乾燥後にお肉の表面に水分が付いていたらキッチンペーパーでふき取ってください。
水分があると酸味(味がすっぱくなる)原因になります。
途中で煙が出なくなったらチップを交換します。
また、お肉の表面に水分が付いたらキッチンペーパーでふき取ってください。
僕が使っている燻製器(スモーカー)は、チップ交換用の小窓が付いているので、庫内の熱を逃がすことなくチップ交換が可能です。
燻製1時間と書きましたが、お肉の状態を見てお好みで時間を調節してくださいね♪
燻製直後でも美味しいですが、冷蔵庫で1~2日寝かすと更に香りがよくなります。
スモーカー(燻製器)の大まかな使い方です👇
STEP.5 燻製後の風乾燥を行う(1~2日間くら)
一見カチカチに見えますが、ちゃんとジャーキージャーキーしてます。
手で裂けるというか、バリバリしないというか。
噛めば噛むほど旨味が出ます✨
犬用で味付けはしていなくても、燻製の良い香りで人間が食べてもとっても美味しい。
完全無添加で安心ですし、たくさん噛むことで満腹感が得られます。
と言うことは、
ワンちゃんと一緒に食べることができ、しかもダイエットにもなるってこと!
※しっかり乾燥させれば水分が無くなって長期保存も出来ます。
燻製イノシシジャーキーの食いつき・注意点
気になる燻製イノシシジャーキーの食いつきですが・・・
控えめに言って「最高」です!
小指の爪の半分程度の大きさを手に持っているだけで、力づくで奪いに来るほど💦
もっとよこせ~
イノシシジャーキーをよこせ~
~注意点~
人間でもジャーキーを食べ過ぎるとお腹をこわしたりしますよね!
あくまでもご褒美、おやつなので、少しずつ食べさせてあげてください♪
香りが良いのほんの少しだけでも興奮・大喜びです✨
まとめ:イノシシ肉の燻製ジャーキーは愛犬が大喜びするおやつ
今回は犬用の燻製 猪(いのしし)ジャーキーの作り方をご紹介しました。
風乾燥などで時間はかかりますが、作業自体は簡単で、道具を揃えればどなたでも作れます。
完全無添加で愛犬にも安心して食べさせてあげられますし、飼い主さんも美味しく頂けます。
愛犬と同じものを食べることができるのは愛犬家にとって嬉しいことですよね!
~イノシシジャーキーの工程表~
1.お肉をスライスする
2.風乾燥 … 1~2日
3.熱乾燥 … 80℃で30分
4.燻製 … 70℃で1時間
5.風乾燥 … 1~2日
今回はイノシシ肉で作りましたが、
鶏のササミや牛肉でも基本の作り方は同じです。
燻製の時間や温度、スモークチップの種類を色々試してみて、愛犬が喜ぶ「世界で一つだけのご褒美」を作ってみてください♪
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