今回ご紹介するのは「犬の抜け毛を使った羊毛フェルトの作り方(通称:犬毛フェルト)」です。
羊毛フェルトは、羊毛を専用の針(ニードル)でブスブス刺しいき、繊維を絡めることで動物の形を作る手芸のことです。
ニードルフェルトとも呼ばれています。
ダイソーなどの100円ショップにもスターターセットやキットがたくさん売られています。
まぁキットを作るだけで十分楽しいと思いますが・・・
今回は「犬の抜け毛」で作ってみました。
これ
柴犬みたいにダブルコートのワンちゃんは、抜け毛量が半端ないですよね。
「このフワフワな毛に使い道はないかな~」
と眺めていたら、ピ~ンと来たんです。
「羊毛フェルトに使えるんじゃない??」
やめとけ、捨てれ
でも一回集めちゃうと、捨てるのも惜しいじゃないですか。
あっ、それから僕は、
羊毛フェルトを1回も作ったことがありません。
なので、上手な作品が見たい方はそっとページを閉じてください。
でもこれを見れば反面教師的に失敗を回避できると思います。
今回は、
「初心者が作るとこうなるぞ」
「怖いものが出来る可能性もあるから覚悟しとけよ」
という、手芸の闇の部分をお見せしますので、興味のある方のみ読み進めてください。
すぐに見たい項目があれば下の目次よりお選び頂けます👇
犬毛の採集・洗い方・干し方
犬毛フェルトを作る前に犬の毛を収集し、綺麗に洗っておく必要があります。
やり方は、
- 愛犬の毛を集める
- 毛を洗う
- 洗った毛を乾燥させる
です。
犬毛フェルト用の毛を集める
柴犬のようなダブルコートの犬種では、「春~夏」「秋~冬」の年2回の換毛期があり、特にたくさんの毛が抜けます。
シングルコートの犬は換毛期の期間というものはなく、1年中少しづつ生え変わります。
犬毛フェルト用の毛は、毎日ちょっとずつ貯めてもいいですし、換毛期に一気に採集するのもアリです。
ちなみに僕がブラッシングに使っているのは、岡野製作所 プロ用スリッカーブラシ「武蔵プロ」です。
「人気キメの細かい、フワッとした毛並みになる」と、
プロのトリマーだけでなく、一般の愛犬家にも評判のスリッカーブラシです。
僕が使っているのはソフトタイプの(小)です
犬毛の洗い方と干し方
犬の毛を集めたらキレイに洗います。
使用するのは「洗濯ネット」「洗剤」「ぬるま湯」です。
画像にはありませんが、水気を取るための「タオル」も必要です。
100円ショップに色んな種類のネットが売っています。
目が粗いと毛がすり抜けてしまうので細かいものが必要です。
洗面器などにぬるま湯を入れ、洗剤を適量とかしておきます。
そこに洗濯ネットに入れた犬毛を浸け、優しく手もみ洗いをします。
注)力を入れて、ギューッと押すと毛が1つの塊になってしまいます。
洗い終わったら、タオルで上下から優しくサンドして、水気を取ります。
水気を取ったら風通しの良いところに干して、乾燥させます。
僕は衣類乾燥機を使いました。
これでフワフワの犬毛フェルト用の毛が完成です♪
本物の犬の毛を使った羊毛フェルトの作り方
犬の毛は羊毛よりも硬く、ニードルで刺しても上手く塊になりません。
そこで今回は羊毛でベースを作って、その表面に犬の毛を刺していく方法にしました。(植毛する感じ)
使用する材料と道具
【使用する材料】
- 羊毛(白)…ベースの形を作るのに使う
- 羊毛(黒)…ほんの少しでOKです
- 犬毛…今回は拳1個分くらいでOKです
- 目玉パーツ…6ミリ
- ドッグノーズ…8ミリ
【使用する道具】
- ニードル・マット(無ければスポンジ)
- はさみ
- 目打ち
- 木工用ボンド
作り方のところでも書きますが、ドッグノーズ(鼻)に対して目が大き過ぎたかもしれません。
作りたい大きさに合わせたバランスを考えて購入してください。
ダイソーのスターターキットを買えば、マットとニードルがセットになっています。
今回はスターターキットを使って作りました。
「ニードルが折れるかも」と思い、念のため予備を買いましたが使わなかったです。
STEP.0 ダイソーのキットで練習
冒頭でも書きましたが、僕は羊毛フェルトを1度も作ったことがありません。
なので、やり方を覚える為に、練習でダイソーのキットを作ってみました。
なんとなく
ア○パンマンに出てくる犬のようになりましたが、作り方の要領はわかってきた気がしました。
100円(税込み110円)でかなり楽しめました。
ダイソーの羊毛フェルトはコスパが高い手芸ですね!
STEP.1 頭の部分を作る
今回は白色の羊毛でベースの形を作っていき、最後に犬毛を植毛するやり方にしました。
はじめに羊毛を丸めて頭の部分を作ります。
出来上がり寸法は後頭部から鼻の先まで5㎝、高さ4㎝、幅4㎝です。
手で軽く丸めてニードルで刺して適度な硬さにします。
時々手のひらでクルクル丸めると形が整います。
STEP.2 鼻(上あご)の部分を作る
鼻の部分はまん丸ではなく、細長い円柱状にします。
鼻が出来たら頭と合体させます。
ニードルで鼻のキワをブスブス刺しているとくっつきます。
ちょっとデカすぎたかも…
とりあえずこのまま進めます。
STEP.3 目とドッグノーズ(鼻)をボンドで接着する
目打ちで、目と鼻の位置に穴を開けます。
僕は目打ちがなかったので爪楊枝や細いドライバーなどを使いました。
でも、全然開かなかったので、絶対目打ちを使ったほうがいいです。
穴が開いたら木工用ボンドで接着します。
横から見ると結構いい感じに見えてきました。
が、
でも正面から見ると‥
これは犬なのか?
なんか違う気が‥
でも次に進みます👇
STEP.4 耳の部分を作る
まず白色の羊毛で耳の形を作ります。
そこに犬毛をニードルで刺して植毛していきます。
頭と耳を合体させます。
これも鼻の時と同じように、耳の付け根をブスブス刺せばくっつきます。
これで白ネズミができました。
絶対犬じゃないって!
あれ??おかしいな~
でも先に進みます。
STEP.5 下顎の部分を作る
白色の羊毛を少しだけ取って、丸めます。
ニードルで刺して形を整え、小さな円柱状にします。
上顎、頭の部分と合体させます。
羊毛を足して形を整えます。
黒色の羊毛を線状にします。
ニードルで口元に刺していきます。
口元の線を入れたら可愛らしくなりました。
これシロクマだよね?
さっきまで白ネズミだったのに不思議です
というか、犬を作っているはずなのですが…
では先に進みましょう👇
STEP.6 瞼(まぶた)を作る
多分ですが、目が丸過ぎるからクマっぽく見えるんじゃないかと…
そこで瞼を作って目を横長にしようと思います。
目の周りに羊毛を足して、眼球のくぼみを作ります。
その結果
ちょっと犬っぽくなった??
犬とクマの中間くらいになった気がします。
角度によっては犬っぽい表情を見せることも。
段々愛くるしく見えてきました。
やっぱり人形を作っていると、自然に魂が入っちゃいますな。
?ちょっと何言ってるかわかんないだけど
STEP.7 頭と顔に犬毛を植毛する
犬毛はたったこれしか使いません。
ベースも犬毛にするなら大量に必要になります。
でもベースから犬毛で作るのは結構大変だと思います。
どこからやるのか正解がわからないので、とりあえず後頭部から植毛していきます。
植毛のやり方としては、ニードルで犬毛の端をブスブスと刺して、バランスを見ながら適当な長さに切る感じです。
アデ○ンス方式ですね。
本物の犬毛を植毛する訳ですから、かなりリアルになるはず♪
期待してるぞ
で、
途中経過がこちら
ナニコレ。
モヒカンの馬?
角がないユニコーン?
まだ途中だからですよ
全体に植毛すれば柴犬になるはずです…多分
次は額の模様を植毛していきます。
⇩
おいおい、
額が広すぎるだろ。
たこ八郎じゃないか
あれ、おかしいな💦
もう少し額を狭くして、鼻の模様も植毛してみます。
⇩
う~ん、やっぱりコレジャナイ感じが…
クマっぽい犬?
犬っぽいクマ?
これは一体何と言う動物でしょうか?
柴犬を作っていたはずが、
自分でもよくわからない、謎の動物を生み出してしまいました。
今回の制作過程はこちら動画でご覧いただけます👇
最後に「なぜ謎の生物が誕生してしまったのか?」の反省会をします。
どこがまずかったのか、どうすれば犬になるのかetc
これを見て同じ失敗をしないようにしてくださいね👇
まとめ:犬毛フェルト反省会
最後に本物の柴犬の写真と比較して、修正ポイントをまとめました。
① 両耳の距離が離れ過ぎている
② 眼球が多き過ぎる
③ 眼球の周りを黒色の羊毛で縁取り、切れ長にしたほうがいい
④ ほっぺたをもう少しボリューミーにする
⑤ 全体の毛羽立ちをハサミでカットする
次回作り直すなら、以上の点を気を改善しようと思います。
でも鼻から口元は結構いい感じになってませんか??
一番最初の頭の形がマズかったようですね
正面から見た時にまん丸じゃなくて、上の画像のような八角形っぽくした方がいいようです。
もしみなさんが作る時には、僕の失敗を生かして可愛いワンちゃんに仕上げてくださいね♪
本もありますが、
僕は本を見て作ったら負けだと思ってます。
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