今回は「シーズニングをせずにメスティンで炊飯したらどうなる?」を検証します。
メスティンとは、アルミ製の飯盒(はんごう)のことです。
ガスバーナーや焚火などでお米を炊いたり、鍋として使うことができる調理器具。
アルミ製なので軽くて、熱伝導率が高いのでご飯が美味しく炊ける優れものです。
ただし、
メスティンを使う前には、下準備が必要と言われています。
それは、「バリ取り」と「シーズニング」。
「バリ取り」とは、メスティンの鋭利な縁やギザギザしている所をヤスリなどで削って滑らかにする作業です。
「シーズニング」は、メスティンの底を焦げ付きにくくしたり、独特のアルミ臭を防ぐ作業です。
メスティンのシーズニング方法には、
お米のとぎ汁をメスティンの中に入れて30分沸騰させるんだ。
いやいや、大きな鍋にお米のとぎ汁を沸騰させて、メスティンを丸ごと煮込まなきゃだめだ。
など、色んな説があります。
面倒くさ!
ぶっちゃけ「バリ取り」も「シーズニング」も面倒ですよね?
割りとマメな性格の僕でも、ヤスリがけしたり、お米のとぎ汁で煮込むなんてしたくありません。
おそらく、メスティンが欲しいけど「下準備が難しそうだから…」と二の足を踏んでいる方もいらっしゃると思います。
本当はそんなのいらないんじゃない??
という訳で、
今回は、「バリ取り」も「シーズニング」も行わず、箱から出してすぐに炊飯したらどうなるのかを検証しました。
※ただし洗剤で洗う必要はあります。
結論から言うと、全く問題ありません♪
合わせて、メスティンをポケットストーブと固形燃料で簡単に自動炊飯する方法もご紹介いたします。
すぐに見たい項目があれば下の目次よりお選び頂けます
今回使用したメスティンの紹介:ミリキャンプ(MiliCamp)MR-250
今回の検証で使用したのは「ミリキャンプ(MiliCamp)」というメーカーのMR-250です。
MR-250は約2合まで炊飯できるタイプで、さらに大きなMR-750もあります。
ミリキャンプのメスティン比較表👇
MR-250 | MR-750 | |
サイズ | 16㎝×9.5㎝×6㎝ 厚さ0.87㎜ | 19㎝x13㎝x7㎝ 厚さ1㎜ |
重量 | 153g | 280g |
容量 | 800ml | 1580ml |
炊飯の目安 | 約2号まで | 約4合まで |
造りはとてもしっかりしています。
蓋の閉まりが悪いとか、隙間があくとか、そういうのはありません。
ミリキャンプのメスティンは工場で「バリ取り済み」とのことです。
ですが、アルミの薄さが0.87㎜なので指でなぞったりしない方がいいと思います。
運が悪ければ切れそうです。
においを嗅いでみましたが、特にアルミ臭さはしません。
蓋には”薄~く”刻印が入っています。
主張し過ぎないのが良いですね。
ちなみに、一般的にメジャーなのは「トランギア(trangia)」というメーカーのものです👇
僕が使っているミリキャンプのメスティンには、炊飯に必要なアイテムが揃ったセットもあります👇
失敗なし!半自動!メスティン1合炊飯のやり方
使用するもの
使用するアイテムは上の通りです。
基本的にお米1合に対して、水は180ccです。
※お好みで増減してください。
ポケットストーブはEsbit(エスビット) がメジャーですが結構高いです。
ほぼ同じものなら100均でも売っています。(200円から300円だと思います)
今回僕が使ったのはコレです
価格が安いので当たり前ですが、安っぽい袋が付属します。
二つに割るようにすると開きます。
所々保護シートが残っていますが、安いので仕方ありませんね。
屋外で炊飯する場合はウインドスクリーン(風防板)があると便利です。
僕は安いものを使っています
固形燃料はコレです👇
このような袋に入っています。
ポケットストーブに乗せて使います。
一人用の鍋にもピッタリで、旅館気分が味わえます。
炊飯の手順
1合炊飯の手順は上の通りですが、
失敗しないポイントは「炊飯の前にお米を水に浸しておく(1時間位)」ことです。
STEP1 メスティンを洗う
箱出し状態でOKとは言っても、洗剤で洗う必要があります。
STEP2 お米(1合)を洗う
富山のコシヒカリを使いました。
新米なのでサッと洗えばOKです。
STEP3 お米を1時間くらい水に浸す
基本的に米1合に対して、水は180ccです。
お好みで増減してください。
水は上市の城山の湧水を使いました。
→「城山の湧水」の詳しい情報はこちら
水位はリベット(下)の下限くらいになります。
※他メーカーのメスティンはリベットの位置が違う場合があります。
40分~1時間ほど見ずに浸しておきます。
STEP4 火にかけて放置する
一度火にかけたら、自然に消えるまで何もしなくてOKです。
「パチパチ」鳴ったり、湯気が出てきたりしますが、何もしません。
というか、そもそも火加減の調節が出来ません。
ただし「1点に火力が集中するのが嫌!」という人は、少し位置をズラしても構いません。
STEP5 20~30分くらい蒸らす
お弁当の保温バッグや、タオルに包んで蒸らします。
注)容器はとても熱くなっています。
手袋やミトンなどをしてください。
これで完成です!!
メスティンのシーズニングを行わずに炊飯した結果は?
美味しそうに炊けましたよ。
香りはどうでしょうか?
ココたんお願いします。
アルミ臭さなんて、全く無いね。
新米らしい良い香りだ。
当たり前ですが、味もバッチリです。
ただし、
真ん中の部分だけ微妙に”おこげ”が出来ていました。
”おこげ”が出来るのが嫌な人は、火にかけている時に何度かメスティンの位置をずらした方がいいです。
そうすると半自動ではなくなりますが…
ちなみに本格的に焦げているわけではなく、少し茶色くなっている程度です。
表面の黒ずみも、指で拭いたら消えました。
というわけで今回の検証結果はこうなりました👇
【検証課題】
「バリ取り」も「シーズニング」も行わず、箱から出してすぐに炊飯したらどうなるのか?
⇩
【結果】
まったく問題なし
普通に美味しく炊けます
今回使ったミリキャンプ(MiliCamp)のメスティンは、箱から出してすぐに使うことができました。
「下準備が面倒だから…」とためらっていた方は是非参考にしてください。
この記事の動画はこちらです👇
こちらも合わせてご覧ください
⇒失敗なし!ダイソー200円スキレットのシーズニング手順まとめ
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